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ノウゼンカズラ科(APG分類:ノウゼンカズラ科)の落葉藤本(とうほん)(つる植物)。つるは長く伸び、短い気根を出して他物をよじ登る。葉は対生し、奇数羽状複葉で長さ10~20センチメートル。小葉は5~9枚、卵形で長さ3~7センチメートル、縁(へり)に粗い鋸歯(きょし)がある。7~8月、枝先に円錐(えんすい)花序をつくり、美しい黄赤色花を開く。花冠は広い漏斗(ろうと)形で径6~7センチメートル、先は5裂して丸い。雄しべは4本で、うち2本は長い。結実はまれである。中国原産。庭に植栽され、蜜(みつ)が目に入ると失明するという迷信がある。繁殖は挿木、取木、株分けによる。近縁種アメリカノウゼンカズラC. radicans Seem.は、複葉の小葉は9~11枚、長い漏斗形で径4センチの橙赤(とうせき)色花を開く。
ノウゼンカズラ科Bignoniaceaeはおもに熱帯に分布し、2018年のデータでは82属約870種が知られる。日本にはノウゼンカズラやキササゲのように観賞用に植えられているものがある。