ジャパンナレッジ
哺乳(ほにゅう)綱食虫目ハネジネズミ科に属する動物の総称。しかし近年では、独立のハネジネズミ目とする説もある。この科Macroscelididaeの仲間はアフリカ特産で、イワハネジネズミ属Elephantulus、コミミハネジネズミ属Macroscelides、ヨツユビハネジネズミ属Petrodromus、テングハネジネズミ属Rhynchocyonの4属に15種ほどが知られている。吻(ふん)は細長く可動性で、鼻孔は先端に開く。前肢は短いが、後肢が長く、カンガルーに似た地上跳躍性である。目が大きいのが特徴。尾は長く、耳介は大きい。盲腸をもつ。(中略)半砂漠、サバンナ、森林などにすみ、昼行性で、岩の下や土中の穴に巣をつくり、よく成長した1、2子を産む。親は授乳のほか、かみ砕いた昆虫などを口移しに給餌(きゅうじ)する。交尾期以外は単独性で、行動範囲は非常に広く、コミミハネジネズミM. proboscideusのそれは1平方キロメートルもある。