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アングリスト
あんぐりすと
Joshua David Angrist
(1960― )

アメリカの経済学者。オハイオ州コロンバス生まれ。1982年にオハイオ州のオーバリン大学を卒業し、1989年にプリンストン大学で経済学博士号(Ph.D.)を取得。ハーバード大学、ヘブライ大学などを経て、1998年からマサチューセッツ工科大学(MIT)教授。専門は労働経済学、都市経済学、教育経済学。

 アングリストはスタンフォード大学教授のグイド・インベンスとともに、実社会で偶然起きた変化を実験ととらえるカリフォルニア大学バークレー校教授のデビッド・カードの「自然実験natural experiments」の因果関係を正確に分析する因果推論の手法を開発した。とくに1994年のインベンスとの共同論文では、局所的平均処置効果(LATE(レイトゥ):Local Average Treatment Effect)という考え方に基づく操作変数法を活用し、ある処置(政策的介入など)の影響が人によって異なる場合でも、結果に及ぼす平均的効果を推定することを可能にした。また、処置があった時となかった時(反実仮想)、つまり実際の観察値と反実仮想に基づく潜在的結果を比較する「ルービンの因果推論モデルRubin causal model」を経済学に導入。ベトナム戦争での従軍や学校教育などについて操作変数法で分析し、「従軍経験は所得を低下させる」「学校教育では少人数クラスのほうが成績向上につながる」などの因果関係を導き出した。カード、インベンスとともに発展させた社会実験と因果推論の手法は広く社会科学に応用され、現代のビッグデータ(証拠)に基づく政策立案(EBPM:Evidence-Based Policy Making)の動きの礎(いしずえ)を築いた。

 2021年、実社会の処置と結果(経済効果など)の因果関係を分析する洗練された手法を確立・応用した功績で、インベンスとノーベル経済学賞を共同受賞した。なお、D・カードとの同時受賞であった。

[矢野 武]2022年3月23日

©SHOGAKUKAN Inc.

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