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キク科(APG分類:キク科)の多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物で、今日では都市の空き地に広く増殖し、都市化の指標とされる。在来種のタンポポに似るが、外総包片が反り返ることから容易に区別できる。花は春を中心に一年中咲き続け、受精することなく、無性的に種子をつける(無融合生殖)。痩果(そうか)は褐色。ヨーロッパでは全草を薬用とする。また、葉を軟白してサラダとする栽培品種がある。同属の帰化植物に、痩果の赤いアカミタンポポがあり、やはり外総包片が反り返る。
[森田龍義]2022年3月23日
タンポポ属のおもな種類〔標本画〕
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