ジャパンナレッジ
SBIホールディングス傘下の普通銀行。前身は1952年(昭和27)、長期信用銀行法に基づいて発足した日本長期信用銀行。金融債発行で調達した資金を長期融資する債券発行銀行として営業していたが、1990年代のバブル経済崩壊で経営が悪化、1998年(平成10)に経営破綻し、特別公的管理(一時国有化)となった。2000年(平成12)、アメリカのリップルウッド・ホールディングスを中心とした投資組合であるニュー・LTCB・パートナーズ・C.V.に譲渡され、特別公的管理が終了し、民間銀行として再出発した。同年、新生銀行に行名変更。2004年、普通銀行に転換し、東証1部に再上場した。その後、信販のアプラスやリース業の昭和リースを傘下に収めるなど、個人・小規模事業者向けローンなどに強みをみせたが、買収した消費者金融レイクや不動産投資の失敗で、2008年(平成20)に1000億円をこえる赤字を計上。2021年(令和3)にSBIホールディングスから金融機関として初めてTOB(株式公開買付け)を受け、傘下に入った。なお金融機能安定化法と金融機能早期健全化緊急措置法に基づき、1998年と2000年に他の金融機関と同様に公的資金を受け入れ、一部を返済したが、2022年時点で返済額(3500億円)が残っている唯一の金融機関である。本社は東京都中央区日本橋室町。資産規模は10兆6545億円、資本金5122億円(間接分を含め、SBIホールディングスが株式47.77%を保有)、預金残高6兆4909億円、従業員5711人(2022年3月時点、連結ベース)。