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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヒゲオオメハタ

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ヒゲオオメハタ
ひげおおめはた
〔鬚大目羽太〕
bearded seaperch
Malakichthys barbatus

硬骨魚綱スズキ目ホタルジャコ科に属する海水魚。駿河湾(するがわん)から土佐湾にかけての太平洋沿岸、中国広東(カントン)省沖、オーストラリアの北西岸と北東岸に分布する。体はやや長い楕円(だえん)形で側扁(そくへん)する。体高はやや低くて体長の31~35%。目は吻長(ふんちょう)よりも大きく、眼径は頭長のおよそ3分の1。口は大きく、上顎(じょうがく)の後端は目の中央下付近に達する。下顎の先端に下向きの鋭い13本の棘(きょく)があり、それらは外側の隆起上に7対(つい)、内側の隆起上に4対、中央隆起上に2対で並び、前のものは大きい。下顎は上顎より突出する。上下両顎歯は絨毛(じゅうもう)状の歯帯で、上顎前部の歯はほかのものより長い。鋤骨(じょこつ)(頭蓋(とうがい)床の最前端にある骨)と口蓋骨にも絨毛状歯帯がある。前鰓蓋骨(ぜんさいがいこつ)の後縁には鋸歯(きょし)があり、主鰓蓋骨には2本の弱い棘がある。背びれは棘部と軟条部の間に深い欠刻(切れ込み)があるが、基部でつながる。第4棘はもっとも長い。最長臀(しり)びれの最長軟条長は臀びれの基底長よりも短い。体には大きい櫛鱗(しつりん)があり、背びれの棘部を除くすべてのひれの基部は鱗(うろこ)で覆われる。側線有孔鱗数は43~48枚。腹びれ棘の前縁は滑らかである。肛門(こうもん)は腹びれ始部よりも臀びれの始部近くに位置する。体色は背方が灰色で、腹方は銀白色。鰓蓋棘の付近に小暗色斑(はん)がある。背びれ棘部の縁辺は黒い。水深100~600メートルの大陸棚縁辺から斜面に生息する。煮つけ、塩焼きなどにする。小形のものは練り製品の原料にされる。最大体長は約18センチメートルになる。

 1984年、科名は旧スズキ科Percichthyidaeから変更された。和名は下顎の先端にある多数の棘をひげに見立ててつけられた。この多数の棘は体長7.63センチメートルの個体でも認められたので、この特徴によって近縁の他種と容易に区別できる。

[尼岡邦夫]2023年4月20日

©SHOGAKUKAN Inc.

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