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経済協力開発機構(OECD)の内部委員会の一つ。略称DAC(ダック)。先進国が開発途上国に対して行う経済協力を促進させるために必要な協議や意見の交換、援助量と内容に関する定期的検討および援助政策の調整などを行う機関である。前身は1960年に設立された開発援助グループDevelopment Assistance Group(DAG)で、1961年のヨーロッパ経済協力機構(OEEC)からOECDへの改組に伴い、DAGは発展的に解消してDACとなり、OECDの下部機構となった。メンバーは、38のOECD加盟国中、31か国とヨーロッパ連合(EU)の計32(2023年7月末時点)で、日本はDAG設立時から参加している。DACには、一般に2~3年ごとに開催される閣僚級のハイレベル会合、ハイレベル会合の開催のない年に開催される局長・次長級のシニアレベル会合、および毎年定期的に開催される定例会合がある。また、補助機関として、開発ファイナンス統計作業部会(WP-STAT)、ジェンダー平等ネットワーク(GENDERNET)、ガバナンスネットワーク(GOVNET)、開発評価ネットワーク(EVALNET)、環境と開発協力ネットワーク(ENVIRONET)、および紛争と脆弱(ぜいじゃく)に関する国際ネットワーク(INCAF)がある。