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イネ科(APG分類:イネ科)のタケ・ササ類。本属は中形のタケで、一節から数本の枝を出す。竹の皮は乾くと開き、基部の中央が節から離れず、しばらくの間内面を外に向けて垂れ下がる。日本に5種分布する。そのうちの一種ナリヒラダケは竹の皮の基部に細毛があり、稈面(かんめん)は初め緑色、年を経て紫褐色に変わる。葉は広披針(ひしん)形で、毛はない。本州南西部に分布し、各地で栽培される。名は、稈はオダケ(男竹。マダケ類)に似て、枝の出方と葉はメダケ(女竹)に似ることから、その美しさを美男の代名詞でもある在原業平(ありわらのなりひら)になぞらえたという。