ジャパンナレッジ
高等専門学校(高専)卒業者に与えられる称号。アメリカではコミュニティ・カレッジの卒業生は同等の称号を得る。現行の学位制度の確立以降、四年制大学卒業者には学士の学位が与えられてきたが、短期大学や高等専門学校の卒業者に与えられる学位は、とくになかった。しかし、日本の短大や高専の卒業者が留学する場合にその資格が問われたり、外国からの留学生が就職の際に法令上の「学位」を必要とするなど、教育の国際化が進んだことをきっかけとして、1991年(平成3)2月、当時の文部省大学審議会が導入を提言。同年7月施行の改正学校教育法でこれを定めた。さらに2005年(平成17)の改正では短大卒業者には短期大学士の学位が授与されることになった。