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専門学校の卒業生に与えられる称号。専門学校とは、1年以上、年間800時間以上の授業を行い、生徒数は常時40人以上であることを設置要件とする専修学校のうち、高卒者またはそれに準じた人を対象に専門課程を設置している学校である。1995年(平成7)3月の卒業生から付与されるようになった。短期大学および高等専門学校(高専)卒業者には1991年に準学士の称号が与えられることが認められ、さらに短期大学卒業生には2005年(平成17)に短期大学士の学位が与えられるようになったが、専門学校卒業生には称号がなかった。しかし、専修学校教育の充実が求められ、また年間1万2000人(当時)にものぼる海外からの留学生の「帰国後、正規の教育機関を卒業したと評価されにくい」という声もあり、検討が急がれていた。専門士の称号が与えられるのは、修業年限2年以上で、卒業に必要な授業時間数が1700時間以上の専門学校修了者。原則として試験による評価に基づいて卒業認定されなければならない。
2005年9月には、新たに高度専門士の称号が創設された。修業年限4年以上で、卒業に必要な授業時間数が3400時間以上の専門学校修了者に与えられ、大学院入学資格も得られる。