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昆虫綱鱗翅(りんし)目セセリチョウ科に属するチョウ。北海道から九州まで広く分布し、関東地方以北では普通であるが西南日本では一般に少ない。外国では朝鮮半島、中国東北部、台湾から記録されているが、はたして日本産と同種であるかどうかはさらに検討を要する。普通のイチモンジセセリに似ているが、全体の大きさに対して触角が長いこと、後ろばねの白斑(はくはん)がイチモンジセセリのように一列に規則正しく並ばず、交互にずれることによって容易に見分けられる。寒冷地では年1回7~8月に発生するが、暖地では年2回(6~7月、8~10月)、秋季に第3化のみられることもある。幼虫の普通の食草はササ・タケの類、ススキ、チガヤ、ヨシ、イネなどにもつくことがある。越冬態は幼虫である。