ジャパンナレッジ
ドイツのケルンで毎年夏に開かれるヨーロッパ最大のコンピュータ・ゲーム関連の展示会。初開催は2009年。主催はケルン市やケルン商工会議所などが設立したケルンメッセ社で、会場は大規模見本市施設のケルンメッセ。入場は有料。新作ゲーム機・ソフトの発表や商談の場であるが、東京ゲームショウなどと同様に、一般消費者の入場を認めている。かつてアメリカのE3(2021年を最後に終了)が開催されていた当時は、日本の東京ゲームショウとあわせて世界三大ゲーム見本市とされていた。
会場は、ビジネス関係者向けエリアと一般向けエリアに分けられている。家庭用ゲーム機、パソコン、スマートフォン、携帯用ゲーム機向けの最新ゲームソフトや機器などを展示し、来場者は実際に試遊台でゲームを楽しむことができる。ゲーム市場の拡大や技術の進展にあわせ、最近はVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)、中小制作会社や個人が開発したインディーゲームなどのコーナーを開設。ゲームの人気キャラクターに扮(ふん)した来場者(コスプレーヤー)が集まるのが特徴で、2012年からコスプレーヤー専門エリア「コスプレ・ビレッジ」が設けられるなど、ゲームファンの祭典としての意味合いをもつ。新型コロナウイルス感染症(COVID(コビッド)-19)の流行で2020年、2021年はオンライン開催となったが、2022年に会場での開催を再開。2023年の第15回ゲームズコムは63か国・地域の1227社が出展し、入場者は32万人。ドイツはゲーム産業の育成が遅れており、出展企業の7割超が日米などの外国企業であるという特徴をもつ。