コンピュータ・ゲーム関連の世界最大級の展示会。英語の頭文字からTGSと略称される。1996年(平成8)に初開催。幕張(まくはり)メッセ(千葉市)で、毎秋開催されている。最新ゲーム機やゲームソフトを中心に内外のゲーム関連企業が出展し、入場者は20万人を超える。人気キャラクターに扮(ふん)した来場者(コスプレーヤー)が集まり、ゲーム関連イベントも開かれるなどエンターテインメント性に富んだゲームの祭典といえる。アメリカのE3(2021年を最後に終了)、ドイツのゲームズコム(Gamescom)とあわせて世界三大ゲーム見本市とされていた。
主催はゲームソフトの業界団体、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA:Computer Entertainment Supplier's Association)。当初、春秋の年2回開催であったが、2002年(平成14)から年1回となった(新型コロナウイルス感染症(COVID(コビッド)-19)流行時の2020年はオンライン開催、2021年は企業向け限定開催)。会場は第1回、第2回が東京国際展示場(東京ビッグサイト、東京都江東区)であったが、3回目(1997年秋)以降は幕張メッセ。入場は原則有料だが、子どもとその同伴家族向けの無料エリアもある。企業や報道機関向けのビジネスデイと、一般公開日に分かれる。家庭用ゲーム機、パソコン、スマートフォン、携帯ゲーム機向けなどの最新ゲームソフトや関連機器を展示し、来場者は実際に操作してゲームを楽しむことが可能。AR(オーグメンテッドリアリティ:拡張現実)・VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)、eスポーツ、中小の制作会社などが開発したインディーゲームなどの専用コーナーが設けられ、VR端末で会場外から体験できる仮想会場もある。商談コーナーもあり、秋に開催されるのは年末商戦に向けた新作発表の場との意味合いがあるためである。家具会社によるゲーム用の椅子(いす)・家具や、不動産会社による防音性能の高いマンションの室内を模した展示など、異業種の出展も増えている。2023年(令和5)の第33回東京ゲームショウには、44か国・地域から過去最多の787社が出展し、総来場者数は約24万3000人。海外企業(406社)の出展や外国人の来場も多く、航空・宿泊券やチケットをまとめて手配する旅行代理店による外国人向けサービスもある。