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昆虫綱甲虫目クワガタムシ科に属する昆虫。日本各地に分布する大形の甲虫で、体長は雄4~7センチメートル(大あごを含む)、雌3.5センチメートル前後。濃褐色から黒褐色で、雄は背面に細かい毛があるが、雌は黒くて光沢がある。雄は大あごが強大で、頭の後ろに耳状の隆起があるが、個体が小形になるにつれて両方とも小さくなる。各腿節(たいせつ)の下面には雌雄ともに楕円(だえん)形の黄褐紋がある。低山から山地の広葉樹林にいて、夏に多く夜間灯火にもくる。幼虫は朽ち木にすみ、成虫になるまで約4年を要する。