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江戸中期の浮世絵師。初代と2代がある。
生没年未詳。鳥居派の始祖・初代鳥居清信と並び称される初期鳥居派の代表的絵師。清信の子とされるが確証はなく、兄弟あるいは同一人ともいわれる。1710年(宝永7)ごろから本格的に活躍、15年(正徳5)ごろを頂点として、清信様式を発展させた勇壮感に満ちた役者絵、洗練された優美な美人画を多作した。そのほとんどは丹絵(たんえ)とよばれる筆彩色作品で、代表作に『市川団十郎の竹抜き』、『草摺引(くさずりびき)』『暫(しばらく)』『象引(ぞうひき)』『遊女と禿(かむろ)』などがある。20年ごろに早世したものと推測される。
生没年未詳だが、一説に1706―63年。初代清信の養子(女婿、実子説もある)で、鳥居家2代目当主とされる絵師。初代清信・初代清倍没後、2代清信とともに鳥居派の中心として、紅絵、漆絵、紅摺(べにずり)絵に活躍した。