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ヤング

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ヤング
やんぐ
Michael Young 英語
[1949― ]

アメリカの遺伝学者、時間生物学者。フロリダ州マイアミ生まれ。1971年テキサス大学オースティン校卒業、1975年に同大学で動物学の博士号を取得。その後、博士研究員としてスタンフォード大学で研究し、1978年からロックフェラー大学助教授、1984年同大学準教授、1988年から同大学教授。
 ヤングは、研究当初からショウジョウバエの時計遺伝子「period(ピリオド)」の変異などついての研究に取り組んだ。periodが変異したショウジョウバエに正常なperiodを入れると、破壊された「サーカディアンリズム」(概日(がいじつ)リズム。生物が約24時間周期で変動する生理現象)が回復することを確認。1984年、ブランダイス大学のジェフリー・ホール、マイケル・ロスバッシュのチームとは別に、独立して時計遺伝子「period」のクローニング(遺伝子同定)に成功。さらにこの遺伝子からつくられるタンパク質「PER」が夜になると細胞質に大量につくられ、日中になると核内に取り込まれて減少する現象のメカニズム解明に取り組んだ。1994年、これに深くかかわる第二の時間遺伝子「timeless(タイムレス)」を発見。timelessによってつくられるタンパク質「TIM」が、PERにくっつき、二つのタンパク質の複合体が日中、細胞質から核内に入り込んでいることを突き止めた。この複合体が、periodの活動を抑えるが、1998年、この現象に関係する第三の時間遺伝子「doubletime(ダブルタイム)」も発見した。doubletimeからつくられるタンパク質「DBT」は、PERの蓄積を抑える。これら三つの遺伝子が相互に関与することで、24時間のサーカディアンリズムを正確に刻むという分子メカニズムの解明は、その後の時間生物学の発展に大きく貢献した。
 2009年グルーバー賞、2012年にガードナー国際賞、2013年ショウ賞。2017年に「サーカディアンリズムを制御する分子メカニズムの発見」の業績で、ジェフリー・ホール、マイケル・ロスバッシュらとノーベル医学生理学賞を共同受賞した。
[玉村 治]

©SHOGAKUKAN Inc.

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