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1995年(平成7)3月20日、東京都で起きた無差別大量殺人事件。霞が関(かすみがせき)を通る営団地下鉄(現、東京メトロ)日比谷(ひびや)線、丸ノ内線、千代田線の3路線計5本の車内で、午前8時ごろ、猛毒のサリンが散布され、乗客と駅員ら12人が死亡、14人が重度の中毒症となり、約3800人が負傷した(実際の被害者は約5500人ともいわれる)。警視庁は、オウム真理教(2000年にアレフ、2003年アーレフ、2008年Aleph(アレフ)と改称)による組織的な犯行と断定、1995年5月、教団代表麻原彰晃(あさはらしょうこう)(本名・松本智津夫)らを殺人などの容疑で逮捕した。首都中心部を大混乱に陥らせることで、当時、目黒公証役場事務長拉致(らち)監禁致死事件(同年2月28日発生)で教団に向けられた捜査のほこ先をかわそうと計画されたものという。東京地裁(一審)は2004年(平成16)2月、本事件を含む13事件すべてについて松本智津夫を首謀者と断定し、死刑判決を言い渡した。弁護側は控訴したが控訴主意書の提出を拒否。東京高裁は2006年3月に被告の控訴棄却を決定した。弁護団は異議申立てや特別抗告を行ったが、最高裁は同年9月、特別抗告を棄却し、死刑が確定した。
2018年7月20日
地下鉄サリン事件をはじめとする事件に関与したとして13人が死刑判決をうけた。そのうち松本智津夫を含む7人の死刑が2018年7月6日に執行された。
2018年7月20日