日本大百科全書(ニッポニカ)

SPF
えすぴーえふ

紫外線(UV:ultraviolet rays)のうち、おもに紫外線B波(UVB)を遮断する効果の程度を示す指標。sun protection factorの略。サンスクリーン(日焼け止め)の機能を表すのに用いられる。
 ヒトの皮膚にUVBを照射すると、その部位に赤み(紅斑(こうはん))が生じるが、SPFはこの紅斑の生成をどの程度防ぐかを指標とし、ISO(国際標準化機構)で標準化された評価方法で算出される値である。
 たとえばSPF20のサンスクリーンは、そのサンスクリーンを1平方センチメートル当り2ミリグラム塗った場合に、塗らなかった部位と同等の紅斑を生じるのには20倍の紫外線照射が必要であることを表す。
 SPFの数値は日本化粧品工業連合会により表示のルールが取り決められており、SPF50を上限とし、それ以上のSPFについてはSPF50+(プラス)と表示することとされている。
 なお、人体に影響を及ぼす紫外線にはUVBのほかに紫外線A波(UVA)があり、UVAを遮断する効果の指標としてはPA(protection grade of UVA)が用いられている。その防止効果(UVAFP)は「+」の記号を用いて表す。
 SPFの値やPAのグレードが高いほど紫外線の遮断効果は高くなるが、皮膚への負担等も考慮し、季節や場面に応じた性能のサンスクリーンを適切に使用することが勧められる。たとえば、買い物や散歩などの日常生活ではSPF10~20、PA+~++程度、屋外での軽いスポーツやレジャーなどではSPF20~30、PA++~+++程度、炎天下でのレジャーやマリンスポーツなどではSPF30~50+、PA++~++++程度のサンスクリーンが適当と考えられる。また、これらのサンスクリーンの性能が十分に発揮されるためには、十分な量をむらなく、2~3時間おきに塗り直すなどの対応も必要である。
[編集部]2019年1月21日