エープリル‐フール
解説・用例
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四月馬鹿。四月一日は嘘をついてもよいという、いたずら御免の日。本来はだまされる人のことで、フランスではpoisson d’avril (四月の魚)という。キリストがユダヤ人に愚弄されたのを忘れないためとも、キリストの命日ともいい、あるいはインドの揶揄節(やゆせつ)に基づくともいう。日本には大正ごろに伝わった。万愚節。《季・春》
*小宮豊隆宛夏目漱石書簡‐明治四三年〔1910〕六月二三日「本二十三日の柴漬にアプリルフールとあるが英語ではエープリルフールと云ふので」
*大増補改版新らしい言葉の字引〔1925〕〈服部嘉香・植原路郎〉「エプリル・フール April fool 『四月馬鹿』を見よ」
*古川ロッパ日記‐昭和一五年〔1940〕四月一日「エイプリルフールなんてものが、まるでピンと来ない時世になった」
発音
[フ][フ]
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