1. 慈円
日本大百科全書
法親王の弟子となる。13歳で出家し、道快(どうかい)と称して密教を学んだ。1181年(養和1)慈円と改名。兄の兼実が平氏滅亡後、源頼朝(よりとも)の後援で後鳥羽 ...
2. nbsp;慈円
世界大百科事典
た。そのころ慈円と名を改めたものと思われる。親幕派の代表者となった兼実は,源頼朝の力が安定するにつれて公家社会で指導力を増し,それとともに延暦寺における慈円の地 ...
3. じえん【慈円】
デジタル大辞泉
[1155〜1225]鎌倉初期の天台宗の僧。関白藤原忠通の子。九条兼実の弟。諡号(しごう)は慈鎮。天台座主(ざす)。「愚管抄」の著者。家集「拾玉集」がある。吉水 ...
4. じえん[ジヱン]【慈円】
日本国語大辞典
平安末、鎌倉初期の天台宗の僧。諡は慈鎮。慈鎮和尚、吉水の僧正と通称する。関白藤原忠通の子。九条兼実の弟。天台座主を四度つとめた。「愚管抄」を著わし、歌集に「拾玉 ...
5. じえん【慈円】
全文全訳古語辞典
[人名]⇒慈円 ...
6. じえん【慈円】
国史大辞典
やがて仏法興隆のために交衆することを決意して下山入京する。養和元年(一一八一)法印に叙せられ名を慈円と改めている。この年、師覚快法親王の入滅に遭った。引きつづい ...
7. 慈円
日本史年表
1220年〈承久2 庚辰〉 この頃 慈円, 『愚管抄』 を著す。 1225年〈嘉禄元(4・20) 乙酉〉 9・25 没。 1237年〈嘉禎3 丁酉〉 3・8 朝 ...
8. じえん【慈円】
日本人名大辞典
1155−1225 平安後期-鎌倉時代の僧,歌人。久寿2年4月15日生まれ。藤原忠通(ただみち)の子。九条兼実(かねざね)の弟。天台宗。覚快(かくかい)法親王の ...
9. 慈円[文献目録]
日本人物文献目録
重郎『慈円と密教思想 正続』多賀宗隼『慈円と隆寛』菊地勇次郎『慈円と良尋』多賀宗隼『慈円における神・仏の関係』安津素彦『慈円における人間観と教育思想』結城陸郎『 ...
10. じゑん【慈円】
全文全訳古語辞典
[人名]平安末期・鎌倉初期の僧・歌人。諡は慈鎮。関白藤原忠通の子。天台座主をつとめ、当時の一流歌人藤原俊成・定家父子らと親交があった。『新古今和歌集』には西行に ...
11. Jien 【慈円】
Encyclopedia of Japan
1155−1225 Buddhist prelate, poet, and historian. A member of the leading branch ...
12. 慈円花押[図版]
国史大辞典
(c)Yoshikawa kobunkan Inc. ...
13. じえんじ【慈円寺】岡山県:勝田郡/勝央町/植月東村
日本歴史地名大系
)の戦火により植月北の日吉山王宮の裏山に移転し、当初日吉山神宮寺と称した。正徳四年(一七一四)慈円寺に改称、宝暦三年(一七五三)現在地に移る。「東作誌」によると ...
14. 小倉百人一首(95) 歌人/慈円(前大僧正慈円)[百科マルチメディア]
日本大百科全書
な わかたつそまにすみそめのそで定まり字(決まり字):歌を特定する字(音)/おほけ慈円(じえん)(前大僧正慈円(さきのだいそうじょうじえん))菱川師宣(ひしかわ ...
15. あきしのむら・ほんごうむら【秋篠村・本郷村】奈良県:奈良市/秋篠・富雄地区
日本歴史地名大系
秋篠や外山の里や時雨るらむ生駒の嶽に雲のかかれる 西行(新古今集)旅の空秋ぞ悲しき秋篠の鹿と虫とに枕ならべて 慈円(拾玉集) ...
16. あき の 雪(ゆき)
日本国語大辞典
れ〈紀貫之〉」*正治初度百首〔1200〕秋「白菊は秋の雪とも見ゆるかなうつろふ色を冬の花にて〈慈円〉」*春夢草〔1515〜16〕発句・秋「紅葉ばにこしの白ねや秋 ...
17. あき を 込(こ)む
日本国語大辞典
*新古今和歌集〔1205〕夏・二七八「雲まよふ夕べに秋をこめながら風もほに出でぬ荻のうへかな〈慈円〉」 ...
18. あ・ける【明・開・空】
日本国語大辞典
歌集〔1205〕冬・六九九「年の明(あけ)て浮世の夢のさむべくは暮るとも今日はいとはざらまし〈慈円〉」*日葡辞書〔1603〜04〕「トシガ aquru (アクル ...
19. あさじ=が[=の]月(つき)
日本国語大辞典
*新古今和歌集〔1205〕秋下・五二一「長月もいく有明に成りぬらんあさぢの月のいとどさびゆく〈慈円〉」*玉葉和歌集〔1312〕秋下・六五一「露をみがく浅茅が月は ...
20. 排蘆小船(近世随想集) 372ページ
日本古典文学全集
『初学考鑑』「新古今集にいたりて、後鳥羽上皇をはじめ、後京極殿、定家卿、家隆卿、雅経卿、僧には慈円僧正、寂蓮など、おなじ世に肩をならべひざをくみて、此道興せり」 ...
21. 排蘆小船(近世随想集) 374ページ
日本古典文学全集
古今にて貫之、躬恒、忠岑等、千載集にて俊成、定家、新古今にて上皇、定家、家隆、雅経、寂蓮、後京極、慈円、新勅撰にて定家、為家、…此等をよくよく工夫して見べきなり ...
22. あだ‐わらい[:わらひ]【徒笑】
日本国語大辞典
〔名〕あだな笑い。いたずらな笑い。つまらぬ笑い。無用の笑い。*慈円鷹百首〔15C中〜後か〕「それ鷹の雪の梢の村からすあだわらひして枝に離るな」 ...
23. あと を 付(つ)ける
日本国語大辞典
阿止豆久」*新古今和歌集〔1205〕冬・六七九「庭の雪にわが跡付けて出でつるをとはれにけりと人や見るらん〈慈円〉」*菟玖波集〔1356〕雑四「誰かさて岩間に跡を ...
24. 穴太荘
世界大百科事典
本所にあおぎながら,永らく荘を相伝知行した。一方,1206年(建永元)の慈円起請文では,桜下(本)門跡荘園の一つとして穴太薗が聖覚僧都から慈円に譲られており,同 ...
25. あらぬ 筋(すじ)
日本国語大辞典
*新古今和歌集〔1205〕雑下・一七五六「うちたえてよにふる身にはあらねどもあらぬすぢにも罪ぞ悲しき〈慈円〉」 ...
26. ありあけさん【有明山】長野県:南安曇郡
日本歴史地名大系
ゝ有明の山にかゝるむらくも 後鳥羽院(続古今集)おぼろなる月は入ぬる峰にまた花に光の有明の山 慈円(拾玉集)照りかはる紅葉を峰の光にてまづ月ほそき有明の山 藤原 ...
27. ありあけ の 波(なみ)
日本国語大辞典
有明の月の映る波。*正治初度百首〔1200〕上「月影を袖にかけてもみつるかな須磨のうきねの有明の波〈慈円〉」 ...
28. ありだがわ【有田川】和歌山県:有田郡
日本歴史地名大系
害があり、同四二年清水町に二川ダムが完成した。世を厭ふ心ばかりはありた川岩に砕けて住みぞ煩ふ 慈円(拾玉集) ...
29. ありまおんせん【有馬温泉】兵庫県:神戸市/北区/湯山町
日本歴史地名大系
程度で、多少はあるが日に三、四回入湯している。そのほかにも承久三年(一二二一)九月の元天台座主慈円(門葉記)、安貞元年(一二二七)以来数度の西園寺公経・実氏父子 ...
30. ある か=無(な)きか[=無(な)き・無(な)しか・無(な)いか]
日本国語大辞典
和歌集〔1205〕雑下・一八二七「思ふべきわが後の世はあるかなきかなければこそは此世にはすめ〈慈円〉」書言【依 ...
31. あんがのしょう【奄我庄】京都府:福知山市
日本歴史地名大系
おそらく徳大寺公能の子孫「六条法印」から領家職が慈鎮(慈円、青蓮院門跡で天台座主を勤めた)に寄進されたのであろう。同年四月日付天台座主慈円配分状(同書)には一 ...
32. あんさかわちむら【梓河内村】滋賀県:坂田郡/山東町
日本歴史地名大系
ついて山論があった(日向文書)。明治七年(一八七四)に目河内村を合併。天台宗常福寺・真宗大谷派慈円寺・浄土宗龍沢寺・八幡神社があり、同社には応永元年(一三九四) ...
33. あんようじ【安養寺】
国史大辞典
京都市東山区円山公園内にある時宗の寺。延暦年中(七八二―八〇六)最澄の開創、建久年間(一一九〇―九九)慈円居住の吉水房跡という天台系寺院であったが、国阿随心に霊 ...
34. あんようじ【安養寺】 : 安養寺/(一)
国史大辞典
京都市東山区円山公園内にある時宗の寺。延暦年中(七八二―八〇六)最澄の開創、建久年間(一一九〇―九九)慈円居住の吉水房跡という天台系寺院であったが、国阿随心に霊 ...
35. あんようじ【安養寺】京都市:東山区/粟田口村/南畑地図
日本歴史地名大系
時宗へ〕その後の経緯は明確でないが、建久年中(一一九〇―九九)に天台座主慈鎮(慈円)が中興して隠棲、吉水坊また慈円大乗院安養寺と称し、青蓮院(現東山区)に属した ...
36. あんらくじ【安楽寺】京都市:左京区/鹿ヶ谷村地図
日本歴史地名大系
・六時礼讃の禁圧による法然法難の発端の舞台として知られる。住蓮・安楽の事件は「愚管抄」巻六で、慈円が次のように記している。安楽房トテ、泰経入道ガモトニアリケル侍 ...
37. いかだちのしょう【伊香立庄】滋賀県:大津市/北部地域
日本歴史地名大系
無動寺領伊香立庄がみえ、無動寺を領家、京都青蓮院を本所としている。貞応元年(一二二二)六月日の慈円置文(同書)には「伊香立庄」とみえ、同年六月の青蓮院門跡領年貢 ...
38. いく‐かすみ【幾霞】
日本国語大辞典
*南海漁父北山樵客百番歌合〔1195頃〕「みよし野の花のさかりを思ひやる心はそらにいくかすみしつ〈慈円〉」 ...
39. いくの【生野】京都府:福知山市/生野村
日本歴史地名大系
ば生野へ越る唐櫃に収めて秋は行くにか有るらん 西行(山家集)草枕いそぐいく野に今宵また君故ならで結ぶべきかは 慈円(拾玉集)大江山いく野の道の長き夜に露をつくし ...
40. いさ と よ
日本国語大辞典
合〔1202〜03頃〕一三八五番「いづかたぞたつみの鹿も風の音もいさとよいかに聞きぞ分かれぬ〈慈円〉」*延慶本平家物語〔1309〜10〕三・有王丸油黄島へ尋行事 ...
41. いし-ぶみ【碑・石文】
全文全訳古語辞典
いられることは、(私には)知ることができません。全部書いてくださいよ、お手紙に。源頼朝ノ歌デ、慈円ノ「思ふこといさ陸奥のえぞ言はぬ壷の石ぶみ書き尽くさねば」トイ ...
42. 一休ばなし(仮名草子集) 284ページ
日本古典文学全集
やぶりたる人とはいひがたし。我も貧のぬすみなれば、偸盗戒をやぶりたるとはえいふまじき也 初期の天台宗の僧。慈円。吉水の僧正と通称する。関白藤原忠通の子。九条兼 ...
43. 一心寺
世界大百科事典
大阪市天王寺区にある浄土宗の寺。山号は坂松山。法然が1185年(文治1)慈円の請いを受け,四天王寺の西門辺,荒陵(あらはか)と呼ばれた現地に仏堂を建て,新別所と ...
44. いっしんじ【一心寺】
国史大辞典
大阪市天王寺区逢坂上之町にある浄土宗鎮西義の寺。山・院号は坂松山高岳院。文治元年(一一八五)四天王寺の別当慈円の創建で、同寺の新別所と称し、浄土宗の祖源空につい ...
45. いっしんじ【一心寺】大阪府:大阪市/天王寺区/中小路町地図
日本歴史地名大系
筆と伝える一心寺縁起(寺蔵)および「新撰往生伝」によると文治元年(一一八五)春、法然が四天王寺別当慈円の要請で、古来荒陵とよばれてきた四天王寺西門前の現在地に草 ...
46. いつ【何時】
日本国語大辞典
〉」*新古今和歌集〔1205〕秋上・三六〇「み山路やいつより秋の色ならん見ざりし雲の夕暮の空〈慈円〉」*徒然草〔1331頃〕二九「いかなるをり、いつの年なりけん ...
47. いつつじどのあと【五辻殿跡】京都市:上京区/嘉楽学区/西五辻東町地図
日本歴史地名大系
られ(阿娑縛抄)、八月八日に後鳥羽上皇が新御所の五辻殿へ移った(百錬抄)。元久三年二月二二日、慈円が当御所で薬師法を修したが(門葉記)、「愚管抄」には「コノ春三 ...
48. いつつ の 色(いろ)
日本国語大辞典
」*新勅撰和歌集〔1235〕神祇・五五八「志賀の浦にいつつのいろの波たてて天くだりける古の跡〈慈円〉」 ...
49. 逸文参考(風土記) 574ページ
日本古典文学全集
也。其後、伝教大師・弘法大師・慈覚大師、続以修行之、各以法楽之。(慈円『拾玉集』巻第五、五五八三番歌左注〈『新編国歌大観』第三巻〉)〈尾張の国〉 尾張国号 風土 ...
50. いなげのしょう【稲毛庄】神奈川県:川崎市
日本歴史地名大系
元久元年(一二〇四)四月二三日の九条兼実置文(県史一)によれば稲毛新庄は娘の宜秋門院任子に譲られ、本庄は弟の慈円の管領する近江の比叡山大乗院に寄付されている。ま ...