文学・文化・歴史〈NDC10版:209.74〉
リリアナ・セグレ/中村秀明訳
一九四四年一月,アウシュヴィッツに送られた少女は,壮絶な日々の末に生きのびる.戦後,長い沈黙を経て,三〇年にわたり自らの体験を語り続けた.九〇歳を迎え,活動に幕を下ろした年に行った最後の証言を,インタビューとともに収録.そこには差別,憎悪,分断がはびこる現代への警告と,未来への一筋の希望が見える.
文学・文化・歴史〈NDC10版:319.8〉
日本原水爆被害者団体協議会編
ふたたび被爆者をつくらないために――一九四五年八月の原爆投下によってこの世の地獄と化した広島と長崎.その苦難の中から立ち上がった被爆者たちは,原爆が心身にもたらす苦しみとたたかいながら,被害の実相を訴え,原爆投下の責任を問い続けてきた.核のない世界の実現を願い,次世代に伝えるメッセージ.
文学・文化・歴史〈NDC10版:210.7〉
中村政則/森武麿
「昭和」「平成」合わせて九四年間の政治・経済・社会の主要な出来事を,一年一頁にまとめたコンパクトな年表.アジア太平洋戦争から日本国憲法公布,高度成長,バブル崩壊,東日本大震災,そして安保法制成立まで,時代の動きが一目で分かる.内閣一覧や世相を映す写真も収載.ブックレットのベストセラー年表の最新版.
文学・文化・歴史(社会学(国際・メディア))〈NDC10版:210.75〉
共同通信「戦争証言」取材班
コレラに罹った兵士を見殺しにした衛生兵,真珠湾攻撃に参加し仲間を次々と特攻で失ったパイロット,風船爆弾の製造に従事した女学生…….戦後70年の大型企画として,若手記者たちが67人におよぶ戦争体験者を取材.多様な証言から,浮かび上がる戦争の残酷な実態とは.安保政策の転換が進められるいま伝えたい戦争証言集の決定版.
文学・文化・歴史(社会学(国際・メディア))〈NDC10版:369.36〉
小沢節子
広島・長崎への原爆投下と福島の原発事故とを結ぶ出来事として,アメリカの水爆実験により漁船第五福竜丸が被爆した1954年の「ビキニ事件」へ注目が集まっている.長い沈黙を経て唯一の語り部として知られるに至った,元乗組員・大石又七氏の人生を辿り,人間と核との問題を考える際の根元的な視座を浮彫りにする.
文学・文化・歴史〈NDC10版:209.74〉
中谷剛
ナチス・ドイツにより110万人以上の人びとが殺されたアウシュヴィッツ強制収容所.その跡地に建つミュージアムは,1947年の創立から現在に至るまで一貫してホロコーストの歴史を伝達してきた.唯一の日本語公認ガイドである著者が,日々の活動や見学者たちとの対話を通して,今の時代に歴史を伝達することの意味を考える.
文学・文化・歴史(芸術(音楽・美術・演劇))〈NDC10版:319.8〉
中沢啓治
ピカドン一閃――1945年8月6日,広島に落された原爆によって,父姉弟を失ない,さらに妹と母も死んでいった.残された一少年は,忘れ得ないあの惨劇をやがてマンガに描き出し,戦争責任を問い続けてやまない.