医学・歯学・薬学・看護学(福祉)〈NDC10版:492.9〉
川嶋みどり
人間誰もが持つ自然に治る力を引き出すこと.著者はこれこそが看護の営みの原点という.美味しく食べて,気持ちよく清潔に過ごし,ぐっすりと眠れるように……人間らしく生きる普通の暮らしを整えるケアとは何か.胃瘻や床ずれ対応のヒントに「下の世話」や代用入浴の心得など.現役看護師として60年,その心と技の真髄.
医学・歯学・薬学・看護学(福祉)〈NDC10版:369.49〉
高谷清
曲がった手足は意志とは無関係に緊張し,呼吸も思うにまかせない.はっきりした意識もないかに見える――こうした重い障害をもって生きる人がいる.彼らに世界はどう見えているのだろう.生きがいや喜びは何なのだろう.長年重症心身障害児施設に勤務する医師が,彼らの日常を細やかに捉え,人が生きるということ,その生を保障する社会について語る.
医学・歯学・薬学・看護学〈NDC10版:493.8〉
山本太郎
感染症との闘いは人類に勝利をもたらすのだろうか.防疫対策による封じ込めは,大きな悲劇の準備にすぎないのかもしれない.共生の道はあるのか.感染症と人類の関係を文明発祥にさかのぼって考察し,社会が作り上げてきた流行の諸相を描き出す.共生とは理想的な均衡ではなく,心地よいとはいえない妥協の産物ではないか.