DNAの二重鎖モデル〔図A〕、転写と翻訳を示す模式図〔図B〕[百科マルチメディア]
〔図A〕のようにDNA分子は塩基(A、G、C、T)にデオキシリボース(S)とリン酸(P)が結合したものが連続してできた2本の長い鎖が螺旋(らせん)状に巻いた構造からなると考えられている。
〔図B〕における核中のDNAの遺伝情報伝達は、まず、この螺旋の一部が巻き戻され、片方の鎖が鋳型となって伝令RNAに転写される(DNAの塩基のA、G、C、Tに対し、それぞれU、C、G、Aが伝令RNAに鋳込まれる)。伝令RNAは核を出て細胞質へ移動し、リボゾームに付着する。ここで、アミノ酸を運ぶ運搬RNAなどの働きで翻訳され、遺伝暗号に従ってアミノ酸が次々に結合され、ぺプチド鎖(タンパク質分子)が形成される
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