各都道府県(+京都市)別に編纂された書籍版『日本歴史地名大系』の膨大かつ詳細な15万の項目解説文を、完全デジタルデータ化。
各都道府県の自然地理的条件と歴史的風土を概観する「総論」、歴史的変遷をたどる「旧国名編」、詳細な解説の「地域編」をすべて収録。
※平成9年に書籍版『日本歴史地名大系』の寺院・神社項目をもとに、新たな情報を加えて『京都・山城寺院神社大事典』『大和・紀伊寺院神社大事典』『近江・若狭・越前寺院神社大事典』(いずれも平凡社)が刊行されました。JK版『日本歴史地名大系』では、一部地域(福井県・三重県・滋賀県・京都府・京都市・奈良県・和歌山県)の寺院項目・神社項目のうち、前記各事典の成果を取り入れて記述内容がアップデートされた項目もあります。該当項目ではその旨が明記されています。
データベース化することによって、キーワードによる検索が可能になりました。
見出し検索はもちろん、瞬時に全文をサーチする全文検索も実現。加えて、「かつ(AND)検索」「または(OR)検索」「次を含まない(NOT)検索」といった詳細検索機能や、地域・都道府県を選択することによって探したい知識や情報にすばやく到達できます。
書籍版の索引欄ではわずかしか採用されていない、人名・事件名からも素早く目的の項目にたどりつけます。
また、各都道府県の全データを書籍の配列順に読む「県別閲覧」では、読み進むにつれて地域の歴史的特性や全体像が自然に見えてくるような工夫もこらしました。目次から階層表示された項目の並びによって、書籍に近い一覧性を実現しています。
JK版日本歴史地名大系では、書籍版『日本歴史地名大系』の刊行時から令和元年5月1日までの合併、編入、政令指定都市への移行、市制施行、名称変更など書籍版発刊後の変化に検索面で対応しました。
例えば、平成16年11月1日に三重県上野市と阿山郡大山田村・伊賀町・阿山町・島ヶ原村、名賀郡青山町が合併して伊賀市になりました。元の書籍版には「伊賀市」という項目はありませんが、書籍刊行後の「変更地名」をすべて検索対象の電子データとして作成したJK版では「伊賀市」と入力して検索すると、上野市と阿山郡の大山田村・伊賀町・阿山町・島ヶ原村、名賀郡の青山町が表示され、合併して伊賀市となったことが示されるようになっています。
また、上野市・大山田村・伊賀町以下、書籍版にあって、現在は伊賀市となってしまった市町村名で検索しても、
【伊賀市】[変更地名 2004年11月1日]三重県(旧大山田村・旧伊賀町・旧阿山町・旧島ヶ原村・旧上野市・旧青山町)
と表示され、合併後の市町村名である伊賀市にたどりつくことができます。
書籍版『日本歴史地名大系』は企画開始から完結までに約30年の歳月を有しました。この間、考古学における調査・発掘・研究の進展には目覚しいものがあります。JK版では、これら最新の研究成果を反映させ、刊行年次の早い巻を中心に、新たに約300の考古項目を追加立項しました。さらに書籍版の既存項目のなかから、刊行後の調査・研究の進展が著しい約200項目を選び出し、その成果について加筆してあります。
明治17年、参謀本部陸軍部測量局(のちの陸地測量部)によって測量が開始され、同20年代にかけて刊行された幻の地図「輯製二十万分一図」を都府県別に「明治復刻地図」の名称で収録しました。(北海道のみ、明治20年内務省地理局によって刊行された「改正北海道全図(50万分1図)」を収録)
地図のズームイン・ズームアウト、上下・左右と自由な操作感で、ほとんどストレスを感じさせません。また、書籍版各巻巻頭に収録されている貴重な地図資料「旧区郡域・現郡市区町村域対照図」を「旧郡界図」として、「おもな自然地名と道筋」を「自然地名と道筋」としてPDF 形式のファイルにてご覧いただけます。
江戸時代から現代に至る行政地名の移り変わりと村々の石高が一目でわかる変遷表を収録。
その他、各巻ならではの図表・資料も洩れなくPDF 形式のファイルにてご覧いただけます。
【北海道】 | 松前嶋郷帳/北海道・本州(北部)考古学時代区分対照表 |
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【秋田県】 | 秋田城廓市内全図(明治元年現在) |
【東京都】 | 旧15区町名一覧 |
【奈良県】 | 平城京条坊図/大和の国条里推定復原図/藤原・飛鳥遺跡図 |
【山口県】 | 近世村別地図/山口古図/萩城下町絵図 |
【熊本県】 | 熊本市街全図(明治26年7月1日発行) |
【沖縄県】 | 図解・琉球諸島および奄美諸島の地理用語(方言名)/沖縄諸島・先島諸島の考古学時代区分/紀年対照表 |