「日本・世界の文学」カテゴリの記事一覧
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歌経標式(日本大百科全書(ニッポニカ))
奈良時代の歌学書。藤原浜成(はまなり)著。序、跋(ばつ)によれば、772年(宝亀3)5月勅命により成立。偽作説もあったが、真作と認めうる。最古の歌学書で、とくに歌病(かへい)論は平安時代以降、変化しつつも大きな影響を残した。序によれば書名は『歌式(かしき)』。
倭名類聚抄(和名類聚抄)(世界大百科事典・国史大辞典)
〈わみょうるいじゅしょう〉とも読み,《和名抄》と略称する。また〈和〉は〈倭〉とも記す。醍醐天皇の皇女勤子内親王の命により,源順(みなもとのしたごう)が撰上した意義分類体の漢和辞書。承平年間(931-938)の編集か。10巻本と20巻本とがあるが,どち
ラテン文学史(文庫クセジュ)
第一章最初の詩ラテン文学は、詩をもってはじまった。叙事詩と演劇が同時にラテン文学を世に登場せしめたのである。これにはかずかずの理由が重なっているのであって、理由のあるものは当時のギリシア文学のありかたのうちに、すなわちホメーロスの伝統と、ヘレニズム
アイルランド文学(集英社世界文学大事典・日本大百科全書・世界大百科事典)
アイルランド文学は,文字に残されたものとしては,6世紀ごろまでさかのぼることができる。それまでの文学は口承によるもので,特別な修業を積んだ詩人たちが神々,英雄,美女,妖精(ようせい)の物語を語り伝えた。文字としては,石の角(かど)に長短の直線を刻み