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  11. 倭名類聚抄(和名類聚抄)

倭名類聚抄(和名類聚抄)

ジャパンナレッジで閲覧できる『倭名類聚抄(和名類聚抄)』の日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・国史大辞典のサンプルページ

日本大百科全書
倭名類聚抄
わみょうるいじゅしょう

「和名(わみょう)類聚抄」「和名抄」ともいう。平安時代の分類体漢和対照辞書。源順(みなもとのしたごう)撰(せん)。承平(しょうへい)年間(931~938)ごろの成立。約2600の漢語を分類し、その文例・語釈を漢籍から引用して、割注で字音と和訓を示す。従来の『楊氏(ようし)漢語抄』『弁色立成(べんしきりゅうじょう)』(いずれも逸書)などの漢和対訳語彙(ごい)集を集成し、漢籍を引用して学問的権威づけを施したもので、辞書の一つの標準として後の時代に影響を与えた。十巻本(24部128門)と二十巻本(32部249門)の二系統があり、いずれを原撰とみるかで論が分かれている。二十巻本は職官、国郡、郷里、曲調、薬名など、語彙や地名を列挙するのみの部門がある。
[宮澤俊雅]


『倭名類聚抄』[百科マルチメディア]
『倭名類聚抄』[百科マルチメディア]
古活字版 二十巻本 左ページは「天部第一」 源順(みなもとのしたごう)撰 1617年(元和3)ごろ刊 国立国会図書館所蔵

改訂新版・世界大百科事典
和名類聚抄
わみょうるいじゅしょう

〈わみょうるいじゅしょう〉とも読み,《和名抄》と略称する。また〈和〉は〈倭〉とも記す。醍醐天皇の皇女勤子内親王の命により,源順(みなもとのしたごう)が撰上した意義分類体の漢和辞書。承平年間(931-938)の編集か。10巻本と20巻本とがあるが,どちらが原撰かについては論議がある。10巻本は24部128門,20巻本は32部249門に分かれる。漢語の出典,字音,和名などを説明した一種の百科事典である。和名は万葉仮名で記されており,古代の語彙を研究するための貴重な資料である。写本の中には声点(しようてん)を付したものもあり,アクセント資料としても使える。引用書には現存しないものも多い。また文学作品にはあまり見られない,日常使われる物品の和名が多く採用されている。なお本書の研究書としては狩谷棭斎(かりやえきさい)の《箋注(せんちゆう)倭名類聚抄》(1827成立)がある。
[前田 富祺]

[索引語]
源順

国史大辞典
和名類聚抄
わみょうるいじゅしょう
意義分類体の辞書。源順(みなもとのしたごう)撰。承平年間(九三一―三八)成立。『倭名類聚鈔』とも書き、『和名抄』『和名』『順和名(したごうがわみょう)』『順』などともいう。醍醐天皇皇女の勤子内親王のために撰進した書で、部類を分かち、項目を立て、内外の諸書から記事を引用し、三千余の項目と万葉仮名による和名約三千、ならびに撰者の説を付記する。全文漢文で記され、和訓も万葉仮名を使用する。現存諸本は二十巻本系と十巻本系とに大別され、部立や内容に異同があるが、両系の前後関係については定説がない。二十巻本は、天部・地部以下、草木部までの三十二部を、十巻本は、天地部以下、草木部までの二十四部を存するが、序文によると、原撰本には四十部が存したらしい。二十巻本には歳時部・官職部・国郡部があるが、十巻本にはこれらを欠く。ことに国郡部は巻第五から九までの大量の部分を占めており、この記事の内容は、古文書類と比較すると、九世紀ごろのものとされている。国語史学では、十世紀前半の和訓の集成として、当時の国語語彙の実態や語義の研究に不可欠の文献として重視される。引用書は約二百九十種の多きに上るが、その中には和漢の逸書が多く、また収載された『史記』『後漢書』『遊仙窟』や『日本書紀』などの師説は、それまでに伝承された漢文の訓説として、訓法上重要である。古写本には、高山寺本(天理図書館蔵、重要文化財。平安時代末期写、一帖、巻第六―十存、四帖中の第二帖か。二十巻本系)、真福寺本(大須本ともいい、宝生院蔵、重要文化財。弘安六年(一二八三)写、一冊、巻第一・二存。十巻本系)、伊勢本(神宮文庫蔵。室町時代末期写か。十巻本・二十巻本系)などがあるが、江戸時代には元和三年(一六一七)那波道円刊の古活字版(二十巻本系)、ならびにそれに基づいた附訓整版本が流布した。狩谷〓斎は諸本を対校討究して十巻本を原撰本と認め、詳細な考証を加えて『箋注倭名類聚抄』十巻(文政十年(一八二七)成、明治十六年(一八八三)刊)を著わした。この後、学界では十巻本が主として用いられたが、和田英松は二十巻本原撰説を示唆し、近時は、図書寮本『類聚名義抄』(宮内庁書陵部蔵)や前田家本『色葉字類抄』(尊経閣文庫蔵)などとの比較により、平安時代末期には二十巻本系が流布していたことが知られるに至り、二十巻本原撰説も有力になったが、なお検討の余地が残されている。本書に引用された逸書の内、『楊氏漢語抄』は、序文によれば奈良時代養老年間(七一七―二四)の所撰であり、『弁色立成』とともに所収の和訓は上代語の資料として準用される。現存本は、引用原典または撰述原典の体裁内容を忠実に伝えていない部分が存するようで、特に二十巻本の巻首に近い部分は、その疑いが濃い。『和名類聚抄』は、二十巻本・十巻本の形で後世に及ぶまで、僧俗にわたり、世間に流布し、多くの文献に引用された。しかし、本書を基にして改編増補などのなされた形跡はほとんど見られない。わずかに図書寮本『類聚名義抄』に引用された「倭名或本」(逸書)を認めるにすぎない。『和名類聚抄』の権威が社会的に定着していたために、その本文に手を加えられることが少なかったのかも知れない。諸本の複製・影印は、高山寺本が『古簡集影』、『(天理図書館)善本叢書』二に、真福寺本が古典保存会の複製第二期に、元和古活字本が『日本古典全集』第四期、『勉誠社文庫』二三に収められている。そのほか、『古辞書叢刊』(大東急記念文庫蔵本(二十巻本)・静嘉堂文庫蔵本(十巻本))、『(増補)古辞書叢刊』(内閣文庫蔵狩谷〓斎自筆訂本(十巻本))、『(早稲田大学蔵)資料影印叢書』国書篇一・二(狩谷〓斎書入本(十巻本))、『東京大学国語研究室資料叢書』一二・一三(天文本(十巻本)・京本(同))などにも収められ、また京都大学文学部国語学国文学研究室編『(諸本集成)倭名類聚抄』には、高山寺本・真福寺本(稲葉通邦〓刻本)・元和古活字本・『箋注倭名類聚抄』(明治十六年刊本)・楊守敬校刊本(天文本)が、馬淵和夫『和名類聚抄(古写本声点本)本文および索引』には、高山寺本・真福寺本・京本・伊勢本(十巻本・二十巻本)・尊経閣文庫蔵本(十巻本)・元和古活字本が収載されている。→源順(みなもとのしたごう)
[参考文献]
和田英松『本朝書籍目録考証』、池辺弥『和名類聚抄郡郷里駅名考証』、坂本太郎「高山寺本倭名類聚抄について」(『日本古代史の基礎的研究』上所収)、山本信哉「高山寺本倭名類聚抄に就いて」(『史学雑誌』四二ノ二)、秋本吉郎「倭名類聚抄二十巻本成立考」(『国語と国文学』三一ノ一)、築島裕「図書寮本類聚名義抄と和名類聚抄」(同四〇ノ七)、峰岸明「前田本色葉字類抄と和名類聚抄との関係について」(同四一ノ一〇)、宮沢俊雅「倭名類聚抄二十巻本諸本の類別」(同五三ノ四)
(築島 裕)
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検索ヒット数 4984
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検索コンテンツ
1. 和名類聚抄
世界大百科事典
〈わみょうるいじゅしょう〉とも読み,《和名抄》と略称する。また〈和〉は〈倭〉とも記す。醍醐天皇の皇女勤子内親王の命により,源順(みなもとのしたごう)が撰上した意 ...
2. わみょうるいじゅしょう【和名類聚抄/倭名類聚鈔】
デジタル大辞泉
平安中期の漢和辞書。10巻本と20巻本とがある。源順(みなもとのしたごう)著。承平4年(934)ごろ成立。漢語を意義分類し、出典を記して意味と解説を付し、字音と ...
3. わみょうるいじゅしょう[ワミャウルイジュセウ]【和名類聚抄・倭名類聚鈔】
日本国語大辞典
平安中期の漢和辞書。十巻本と二十巻本とがある。源順編。承平四年(九三四)頃の成立。醍醐天皇皇女勤子内親王の令旨によって撰進された。天地・人倫など部門別に漢語を掲 ...
4. わみょうるいじゅしょう【和名類聚抄】
国史大辞典
立考」(『国語と国文学』三一ノ一)、築島裕「図書寮本類聚名義抄と和名類聚抄」(同四〇ノ七)、峰岸明「前田本色葉字類抄と和名類聚抄との関係について」(同四一ノ一〇 ...
5. 倭名類聚抄
日本大百科全書
「和名(わみょう)類聚抄」「和名抄」ともいう。平安時代の分類体漢和対照辞書。源順(みなもとのしたごう)撰(せん)。承平(しょうへい)年間(931~938)ごろの ...
6. あ【畔】
日本国語大辞典
田の善能く事を作して、畦(くろ)、畔(ア)の斉整(ととのほ)れるを見そこなはして」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一「畔 陸詞云畔〈薄半反 和名久路 一云阿〉田界 ...
7. あい[あひ]【合・会・相】
日本国語大辞典
(1)二人で向かい合って、互いに声をかけながら槌(つち)で物を打つこと。あいづち。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「〓撃 纂文云斉人以 ...
8. あい[あゐ]【藍】
日本国語大辞典
すくも、あいだまなどの別がある。*延喜式〔927〕一四・縫殿寮「深緑綾一疋〈略〉藍十囲」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕六「藍〈略〉唐韻云藍〈魯甘反 木 都波岐阿 ...
9. あい【藍】
国史大辞典
すでにこの時代栽培されて染料として用いていたと見るべきであろう。『新撰字鏡』『本草和名』『和名類聚抄』にもみえ、『延喜式』斎宮寮・縫殿寮・内蔵寮などに藍関係の規 ...
10. あいか【秋鹿】
日本国語大辞典
*出雲風土記〔733〕秋鹿郡「秋鹿の郡 合せて郷は四〈里は一十二〉、神戸は一なり」*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「出雲国 〈略〉秋鹿〈安伊加〉」和名・色葉・ ...
11. あいかぐん【秋鹿郡】
国史大辞典
北は日本海に面していた。『和名類聚抄』に「安伊加」と註している。『出雲国風土記』は当郡を恵曇(えとも)・多太(ただ)・大野・伊農(いの)の四郷と神戸里とに分けて ...
12. あい‐くち【〓脣】
日本国語大辞典
〔名〕くちびるが開いて、歯が現われること。また、そういう癖のあること。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕二「〓脣 説文云 ...
13. あいこうぐん【愛甲郡】
国史大辞典
相模国愛甲郡の人、物部国吉の女が三つ子を生んだので、稲三百束を賜わったという記事が郡名の初見である。『和名類聚抄』は「阿由加波」と訓んでいる。郡名の起源について ...
14. あい‐しる[あゐ‥]【藍汁】
日本国語大辞典
乾かしてから水に浸して発酵させ、かすを除き、石灰乳を混和して青藍を沈殿させたもの。藍染めの材料。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕六「藍 澱附 〈略〉澱〈音殿阿井之 ...
15. あいだ【英田】
日本国語大辞典
岡山県の北東部の郡。吉井川の支流吉野川の流域にある。*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「美作国 〈略〉英多〈安伊多〉」和名・易林【 ...
16. あいだぐん【英田郡】
国史大辞典
前国の北部六郡を割いて美作国を置いた(『続日本紀』)が、その中に英多郡がある。『延喜式』『和名類聚抄』ともに「英多」の字をあてているが、後者では「安伊多(あいた ...
17. あいち【愛知】
日本国語大辞典
山田郡の南部を併合。矢田川と境川にはさまれた地域で、現在の名古屋市の大部分が含まれていた。*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「尾張国 〈略〉愛智〈阿伊知〉」〔二 ...
18. あいちぐん【愛知郡】
国史大辞典
この地は尾張国造の本拠地で、郡司も代々尾張氏が任ぜられ、同氏の奉斎する熱田社は朝野の尊崇をあつめた。『和名類聚抄』によると、管郷は中村(名古屋市中村区中村本町) ...
19. あい‐つつじ【山榴】
日本国語大辞典
〔名〕「さつき(皐月)」の古名。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一〇「山榴 兼名苑云山榴〈阿伊豆豆之〉即山石榴也。花而羊躑躅相似矣」*和漢三才図会〔1712〕九五 ...
20. あいづ[あひづ]【会津・相津】
日本国語大辞典
其の父大毘古と共に、相津(あひづ)に往き遇ひぬ。故、其の地を相津(あひづ)と謂ふ」*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「陸奥国 〈略〉会津〈阿比豆〉」*後撰和歌集 ...
21. あいづぐん【会津郡】
国史大辞典
『延喜式』には会津郡と耶麻郡とがみえ、八―九世紀のころに会津郡が耶麻郡を分立させたことが知られる。また『和名類聚抄』には会津・耶麻のほか大沼郡がみえるから、延喜 ...
22. あい‐むこ[あひ‥]【相婿・相聟・合聟】
日本国語大辞典
係にある夫同士を、妻の親の立場、また夫同士の立場からいう称。互いに婿同士である人。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一「〓 釈名云両婚相謂為 ...
23. あい‐よめ[あひ‥]【相嫁】
日本国語大辞典
〔名〕互いに同じ兄弟の嫁である人。兄弟の妻同士。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一「〓 ...
24. あいら【吾平・姶良・姶羅】
日本国語大辞典
古代、大隅半島の中央部にあったが、中世以降、荘園の増大に伴って郡域を縮小し消滅。*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「大隅国 〈略〉姶羅〈阿比良〉」和名 ...
25. あいらぐん【姶羅郡】
国史大辞典
この姶羅は『日本書紀』神代下の吾平山上陵(あひらのやまのえのみささぎ)の地にあたる。しかるに『和名類聚抄』のころには大隅郡の郷名に人野・大隅・謂列・姶臈・禰寝・ ...
26. あうみぐん【会見郡】
国史大辞典
南は日野郡、西は島根県能義郡に接し、北には弓ヶ浜半島が突出して日本海と中海とを分けていた。『和名類聚抄』は「安不美」とよませ、日下・細見・美濃・安曇・巨勢・蚊屋 ...
27. あえぎ[あへぎ]【喘】
日本国語大辞典
ううん』と、返辞か喘ぎか分からないものを繰り返して」(2)喘息(ぜんそく)のこと。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕二「喘息 唐韻云〓〈昌苑反 ...
28. あえ‐づくり[あへ‥]【韲作・〓
日本国語大辞典
〔名〕魚や鳥などの肉を他の物に混ぜ合わせて作った料理。ぬたあえなどの類。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕四「〓 唐韻云 ...
29. あえ‐もの[あへ‥]【和物】
日本国語大辞典
から)魚介類や野菜などを、酢、みそ、ごまなどに混ぜ合わせて作った料理。まぜもの。*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕一六「韲 四声字苑云韲〈即 ...
30. あえもの【和物】
国史大辞典
齏・〓物・醤物などとも書く。『和名類聚抄』が「あえつくり」にあてている ...
31. あ‐おう[‥ヲウ]【阿翁】
日本国語大辞典
(舅)。妻が夫の父をさしていう語。*新撰字鏡〔898〜901頃〕「阿翁〈夫之父〉」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕一「舅 爾雅云夫之父曰 ...
32. あお‐うり[あを‥]【青瓜】
日本国語大辞典
。*延喜式〔927〕三三・大膳「七寺盂蘭盆供養料〈略〉熟瓜三十六顆。青瓜一百十顆」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕九「青瓜 兼名苑云龍蹄一名青登〈阿乎宇利〉青 ...
33. あお‐がえる[あをがへる]【青蛙】
日本国語大辞典
蛙子始也 青加戸留」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕八「青蝦蟇 陶隠居曰蝦蟇大而青脊謂之土鴨〈阿乎加閇流〉」*俳諧・八番日記‐文政四 ...
34. あお‐さば[あを‥]【青鯖】
日本国語大辞典
〔名〕(色が青いところから)鯖をいう。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕八「鯖 崔禹食経云鯖〈音青 阿乎佐波〉味鹹無毒口光肖蒼者也」*日葡辞書〔1603〜04〕「A ...
35. あお‐し[アヲ‥]【襖子】
日本国語大辞典
僧等御被及襖子〓」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕四「襖子 唐令云諸給時服冬則白襖子一領〈襖烏老毛襖子阿乎之〉」(2)童女の着る汗 ...
36. あお‐たか[あを‥]【青鷹・蒼鷹】
日本国語大辞典
矢形尾(やかたを)の 吾が大黒に〈大黒は蒼鷹の名なり〉 白塗の 鈴取り附けて〈大伴家持〉」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕七「鷹 〈略〉三歳名之青鷹白鷹」 ...
37. あお‐と[あを‥]【青砥】
日本国語大辞典
平青砥也」*延喜式〔927〕一五・内蔵寮「諸国年料供進。〈略〉青砥二百顆」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「青礪 唐韻云〓 ...
38. あお‐のり[あを‥]【青海苔】
日本国語大辞典
学名はEnteromorpha 《季・春》*新撰字鏡〔898〜901頃〕「陟釐 青乃利」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕九「陟厘 本草云陟厘〈音 ...
39. あお‐ひえ[あを‥]【竹刀】
日本国語大辞典
*日本書紀〔720〕神代下(鴨脚本訓)「時に竹刀(アヲヒヘ)を以て、其の児の臍(ほそのを)を截る」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「竹刀 日本紀私記云竹刀〈阿乎 ...
40. あおみ[あをみ]【碧海】
日本国語大辞典
愛知県西部にあった碧海(へきかい)郡の古称。*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「参河国 〈略〉碧海〈阿乎美〉」和名・文明【碧海】和名・文明 ...
41. あお‐むし[あを‥]【青虫】
日本国語大辞典
食害するモンシロチョウ、スジグロシロチョウの幼虫をさす。螟蛉(めいれい)。《季・秋》*十巻本和名類聚抄〔934頃〕八「螟蛉 毛詩注云螟蛉〈冥霊二音和名、阿乎牟之 ...
42. あおり[あふり]【障泥・泥障】
日本国語大辞典
員・漆部司条「古記及釈云。別記云。漆部廿人之中、伴造七人〈略〉泥障二戸。革張一戸」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「障泥 唐韻云〓 ...
43. あか【閼伽】
日本国語大辞典
功徳水と訳す)(1)仏に供える清水、香水など。仏教では本尊、聖衆に供養する六種の物の一つに数える。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「閼伽 内典云、閼伽〈略〉梵語 ...
44. あか【阿賀】
日本国語大辞典
明治三三年(一九〇〇)哲多郡と合併して阿哲郡となり、一部は上房郡に編入。古くは英賀と書かれた。*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「備中国 〈略〉英賀〈阿加〉」和 ...
45. あか‐えんば[‥ゑんば]【赤卒】
日本国語大辞典
〔名〕「あかとんぼ(赤蜻蛉)」の古名。*十巻本和名類聚抄〔934頃〕八「赤卒 崔豹古今注云赤卒一名絳〓〈阿加恵无波〉蜻蛉之小而赤也 ...
46. あか‐かげ【赤鹿毛・赤驃】
日本国語大辞典
〔名〕馬の毛色の名。赤みがかった茶褐色のもの。*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕一一「驃馬 赤驃附説文 云驃〈毘召反、漢語抄云驃馬 白鹿毛也、赤驃馬、赤鹿毛也、黄 ...
47. あか‐がね【銅】
日本国語大辞典
(アカカネ)、繍(ぬひもの)の丈六の仏像(ほとけのみかた)、各一躯(はら)を造る」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕三「銅 説文云銅〈音同和名阿加々禰〉赤金也」*枕 ...
48. あ‐かがり【皹・皸】
日本国語大辞典
《季・冬》*神楽歌〔9C後〕早歌「〈本〉安加加利(アカカリ)踏むな後(しり)なる子」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕二「皹 漢書注云皹〈音軍 阿加加利〉手足 ...
49. あかき 黍(きび・きみ)
日本国語大辞典
*本草和名〔918頃〕「丹黍米 一名赤黍米矩〈黒黍也〉黄黍〈即赤黍也〉 和名阿加岐岐美」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕九「丹黍 本草云丹黍 音鼠 一名赤黍 一名 ...
50. あか‐くりげ【赤栗毛】
日本国語大辞典
黄馬発〓 赤久利介」*十巻本和名類聚抄〔934頃〕七「〓馬 紫馬附 毛詩注云 ...
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秦・漢以前の古文辞に対する確固たる自信から孔子の言論を読みとく,論語の注釈のなかでもっとも論争的な注釈書。卓抜した孔子論を展開するとともに,徂徠自身の思想も開陳する。第1巻は,学而,為政,八佾,里仁,公冶長,雍也,述而,泰伯。1994年03月刊
近世和歌集(日本古典文学全集)
年内立春 去年と今年の二本の緒で縒り合わせて掛けて同じ年が一本にまとまらないように、こんがらがってなかなか理解できない春はやって来た。やや趣向倒れの感がある。長嘯子としては機知を働かせたのだろうが。鶯 軒端の梅が咲いていて、一晩中鶯の到来を
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