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古事記伝

ジャパンナレッジで閲覧できる『古事記伝』の国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典

古事記伝
こじきでん
『古事記』の注釈書。著者、本居宣長。四十四巻、附巻一。出版開始、寛政二年(一七九〇)、完了、文政五年(一八二二)。本居宣長は賀茂真淵に面会(宝暦十三年(一七六三))したのち、『古事記』を解読、注釈することの意志をかため、真淵に入門し、『万葉集』の訓読・解釈の教えを乞い、古代日本語を学びつつ、明和元年(一七六四)、『古事記』の注釈に着手した。原稿の完成は寛政十年六月で、宣長六十九歳にあたり、その間三十五年を費やした。自筆浄書本および初稿本・再稿本によって、執筆進行の日付を知ることができる。寛政二年巻五までを刊行。同九年に巻十七まで刊行。以下は没後、文政五年に弟子たちが刊行した。板下の執筆には、長男春庭もあたったが、その失明により、次女美濃、弟子栗田土満・植松有信・丹羽勗が協力した。従来『日本書紀』の講書・注釈はかなり行われて来たが、『古事記』は古代日本を知る資料としてはほとんど重んじられなかった。しかし儒仏受容以前の日本を知るために、古言のままに記した『古事記』を正しく解読することによって、古事(ふること)と古意とを知るべきであるとする考えによって、宣長はそれに後半生を投じた。宣長は漢籍の素養が深い上、日本文法を自身で研究して係り結びの法則を確定し、漢字の字音の研究にも造詣が深かった上、平安時代の歌文に通じており、六国史以下の史書にも通じ、空理に走らず文献の文字を重んじて常に帰納的に研究を進め、奇矯な推理に走ることがなかった。その結果、『古事記伝』は前人未踏の精確詳細な注釈として成就し、今日に至るまでこれを超える『古事記』注釈はない。テキストとしては、板本四十八冊のほか、『校訂古事記伝』七冊、『(増補)本居宣長全集』一―四、『本居宣長全集』九―一二などがある。また、自筆再稿本(三重県松阪市本居宣長記念館蔵、重要文化財)の複製本がある。→本居宣長(もとおりのりなが)
[参考文献]
村岡典嗣『本居宣長』、大野晋『古事記伝』解題(『本居宣長全集』九)
(大野 晋)


日本大百科全書(ニッポニカ)

古事記伝
こじきでん

本居宣長 (もとおりのりなが)の代表的著書。全44巻。1764年(明和1)『古事記』研究に着手し、98年(寛政10)に完成させた。宣長69歳のときであった。刊行は1790年から始め、名古屋の永楽屋から出版されたが、彼の存命中には巻17まで出されただけで、1822年(文政5)になってやっと全巻が刊行された。内容は、巻1が「古記典等総論 (イニシヘブミドモノスベテノサダ)」とあり、ここに彼の古道論の結晶ともいうべき「直毘霊 (なおびのみたま)」が含まれている。巻2は序文の訓読と解釈、神々から舒明 (じょめい)天皇までの系図、巻3から本文注釈で、巻17までが『古事記』上巻、巻34までが中巻、巻44までが下巻である。宣長の注釈は今日なお批判に耐えうる価値をもっており、多くの研究が彼の本文校訂、訓読、語釈、注釈を、その基礎としている。ただし、古代の文献をそのまま信仰すべきことを大前提としており、しばしば非合理の世界へと飛躍するという欠点がある。

[萱沼紀子]



『古事記伝』[百科マルチメディア]
『古事記伝』[百科マルチメディア]

本居宣長(もとおりのりなが)自筆稿本 巻1 1785~1788年(天明5~8)国立国会図書館所蔵


世界大百科事典

古事記伝
こじきでん

本居宣長の古事記注釈書。44巻。付巻1。1790-1822年(寛政2-文政5)刊。1764年(明和1)に起稿し,35年の歳月をついやして98年(寛政10)に脱稿した宣長畢生(ひつせい)の大著である。〈総論〉(巻一),序文の注釈と神統譜(巻二),本文注釈(巻三~四十四)の各部分に分かれる。〈総論〉中には,《直毘霊(なおびのみたま)》と題した特別な一編があり,宣長の古道論の要旨を述べる。本文の注釈にあたって厳正な文献批判と訓読方式をつらぬくかたわら,記述された伝承はこれをすべて信じるという立場をも堅持し,そこに見られる国学思想の投影には後世からの批判もあるが,その厳密な考証は今日でも古事記研究の基礎としての評価にたえる。
[野口 武彦]

[索引語]
本居宣長 古事記
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検索コンテンツ
1. 『古事記伝』
日本史年表
1790年〈寛政2 庚戌〉 この年 本居宣長 『古事記伝』 刊(~文政5年)。 1798年〈寛政10 戊午〉 6・‐ 本居宣長 『古事記伝』 完成。
2. 古事記伝画像
日本大百科全書
本居宣長もとおりのりながの代表的著書。全44巻。1764年(明和1)『古事記』研究に着手し、98年(寛政10)に完成させた。宣長69歳のときであった。刊行は17
3. 古事記伝
世界大百科事典
本居宣長の古事記注釈書。44巻。付巻1。1790-1822年(寛政2-文政5)刊。1764年(明和1)に起稿し,35年の歳月をついやして98年(寛政10)に脱稿
4. こじきでん【古事記伝】
日本国語大辞典
「古事記」の注釈書。四八巻。本居宣長著。明和元年(一七六四)頃から執筆準備を始め、同四年起稿、寛政一〇年(一七九八)完成。寛政二~文政五年(一七九〇~一八二二)
5. こじきでん【古事記伝】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸時代の注釈書。四十八巻(本文四十四巻、索引四巻)。本居宣長著。一七六七年(明和四)起稿、一七九八年(寛政一〇)完成。古事記の注釈書。実証的方法により
6. こじきでん【古事記伝】
国史大辞典
かった。その結果、『古事記伝』は前人未踏の精確詳細な注釈として成就し、今日に至るまでこれを超える『古事記』注釈はない。テキストとしては、板本四十八冊のほか、『校
7. 古事記伝(著作ID:27703)
新日本古典籍データベース
こじきでん 本居宣長(もとおりのりなが) 注釈 寛政一〇
8. 【古事記伝(傳)】こじき でん
新選漢和辞典Web版
《国》書名。四十八巻。本居宣長(もとおりのりなが)の著した、古事記の注釈書。
9. 古事記伝追継考附録(著作ID:1107579)
新日本古典籍データベース
こじきでんおいつぎこうふろく 茜部相嘉(あかなべすけよし) 神社 考証 安政六
10. 古事記伝書入(著作ID:4367950)
新日本古典籍データベース
こじきでんかきいれ 伴信友(ばんのぶとも) 
11. 古事記伝外宮論弁(著作ID:1075996)
新日本古典籍データベース
こじきでんげくうろんべん 古事記伝外宮論ノ弁 神社 考証 
12. 古事記伝外宮論辨誤(著作ID:188056)
新日本古典籍データベース
こじきでんげくうろんべんご 古事記伝十五巻外宮論辨誤 亀田末雅(かめだすえもと) 神社 考証 
13. 古事記伝古史伝抄記(著作ID:254988)
新日本古典籍データベース
こじきでんこしでんしょうき 国学 
14. 古事記伝首巻(著作ID:188067)
新日本古典籍データベース
こじきでんしゅかん 本居大平(もとおりおおひら) 国学 文政五刊
15. 古事記伝抄/楽舞ノ事(著作ID:188078)
新日本古典籍データベース
こじきでんしょう/がくぶのこと 本居大平(もとおりおおひら) 抄 雅楽 
16. 古事記伝姓氏目録(著作ID:188089)
新日本古典籍データベース
こじきでんしょうじもくろく 目録 
17. 古事記伝上木雑事(著作ID:579862)
新日本古典籍データベース
こじきでんじょうぼくざつじ 本居宣長(もとおりのりなが) 記録 
18. 古事記伝題字関係書類(著作ID:4365068)
新日本古典籍データベース
こじきでんだいじかんけいしょるい 
19. 古事記伝抜書(著作ID:188090)
新日本古典籍データベース
こじきでんぬきがき 注釈 
20. 古事記伝抜萃(著作ID:188103)
新日本古典籍データベース
こじきでんばっすい 注釈 
21. 古事記伝日向古名辨(著作ID:188114)
新日本古典籍データベース
こじきでんひむかこめいべん 白尾国柱(しらおくにはしら) 考証 
22. 古事記伝目録(著作ID:27714)
新日本古典籍データベース
こじきでんもくろく 古事記伝注釈目録 本居春庭(もとおりはるにわ) 索引 文化三序、同五刊
23. 古事記伝要書(著作ID:1082106)
新日本古典籍データベース
こじきでんようしょ 注釈 
24. 古事記頒題歌集(著作ID:188158)
新日本古典籍データベース
こじきはんだいかしゅう 古事記伝竟宴和歌 古事記伝卒業賀宴歌集 本居宣長(もとおりのりなが) 編 殿村篠斎(とのむらしょうさい) 補 歌集 寛政一〇
25. 詞之多麻久羅(著作ID:4360148)
新日本古典籍データベース
ことばのたまくら 古事記伝序解 記伝手枕 古事記序略述辨録 松下永福(まつしたながよし) 国学 
26. 三大考(著作ID:30568)
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さんだいこう 古事記伝三大考 古事記伝十七附巻三大考 服部中庸(はっとりなかつね) 国学 寛政三
27. 難古事記伝(著作ID:396190)
新日本古典籍データベース
なんこじきでん 記伝慨言 古事記伝考異 橘守部(たちばなもりべ) 注釈 天保一三自序
28. 『古事記伝』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
本居宣長もとおりのりなが自筆稿本 巻1 1785~1788年(天明5~8)国立国会図書館所蔵
29. 読古事記伝歌並別録(著作ID:4405466)
新日本古典籍データベース
とくこじきでんかならびにべつろく 
30. 約古事記伝(著作ID:1765135)
新日本古典籍データベース
やくこじきでん 八木中谷(やぎちゅうこく) 注釈 
31. あおくも‐の[あをくも‥]【青雲─】
日本国語大辞典
るものなれば」〔冠辞考〕などと説かれる。青雲は青空であり、青空の鮮やかな意から続くとする説〔古事記伝〕もあるが、「青雲のたなびく」のような例があるから、やはり雲
32. あお‐ひとぐさ[あを‥]【青人草】
日本国語大辞典
(1)人口の増加することを、草が生い茂りはびこることにたとえたもの〔古事記伝〕。(2)上古は貴人を木に、賤人を草にたとえたことから〔古史通・和訓栞〕。
33. あか‐かがち【赤酸醤】
日本国語大辞典
赤酸醤(アカカガチ)の眼を細めて」(1)アカカガツミ(赤赫都実)の約〔古事記伝・雅言考・菊池俗言考・大言海〕。(2)アカカガヤクチ(赤輝血)の約〔名言通〕。(3
34. あがた【県】
日本国語大辞典
(2)アガタ(吾田)の意〔塩尻・孝経楼漫筆・日本古語大辞典=松岡静雄〕。(3)アガリタ(上田)〔古事記伝・和訓考〕。アゲタ(上田)の義〔雅言考・名言通・古今要覧
35. あがり【殯】
日本国語大辞典
黄泉に赴くことを、忌み詞でカムアガリ(神上)、天にアガリマス(上坐)というところから〔古事記伝〕。
36. あき【安芸・安藝】
日本国語大辞典
(2)アは接頭語。キは部族の名。キ族の名から転じたもの〔日本古語大辞典=松岡静雄〕。(3)アギ(我君)か〔古事記伝〕。(4)キはケイ(芸)の反〔名語記〕。
37. あき【秋】
日本国語大辞典
・文学以前=高崎正秀〕。(3)草木が赤くなり、稲がアカラム(熟)ことから〔和句解・日本釈名・古事記伝・言元梯・菊池俗言考・大言海・日本語源=賀茂百樹〕。(4)天
38. あぎと・う[あぎとふ]
日本国語大辞典
(1)アギトフ(仰問)の意〔かしのしづ枝〕。(2)アギは吾君、トヒは言問のトフ〔古事記伝〕。(3)アギト(顎)の動詞化〔大言海〕。(4)赤子の口を仰向けるさまが
39. あ‐ぐら【胡床・胡坐】画像
日本国語大辞典
足座説は足代(アシシロ)から考えた説か〔東亜古俗考=藤原相之助〕。(2)アゲクラ(上座・揚座)の義〔県居雑録・古事記伝・雅言考・名言通〕。(3)アミクラ(編座)
40. あしひき‐の【足引─】
日本国語大辞典
栞〕。(6)アシヒキキノ(足引城之)の意。足は山の脚、引は長く引き延ばした意、城は山をいう〔古事記伝〕。(7)イカシヒキ(茂檜木)の意〔万葉集枕詞解〕。(8)ア
41. あしひとつあがりのみや【一柱騰宮】
国史大辞典
一柱騰宮を造り饗を奉ったとあり、『古事記』には足一騰宮としているが記事はほぼ一致している。『古事記伝』は川岸の山へ片かけて宮を構え、一方は流れの中に大きな柱を建
42. あしひとつあがり‐の‐みや【足一騰宮・一柱騰宮】
日本国語大辞典
神武天皇の行宮。筑紫国菟狭(うさ)に建てた宮と伝えられる。現在の大分県宇佐市南宇佐などに比定される。「古事記伝」では、川に大きな柱をたてて宮を支えたことにちなむ
43. 排蘆小船(近世随想集) 281ページ
日本古典文学全集
以為二字をもよめり」。『古事記伝』一、訓法の事「以為、淤母布、また淤母本須と訓べし」。『和訓栞』「たとひ、仮令をよめり。或は音をよべり。仮使も纂要には逆料之辞と
44. 排蘆小船(近世随想集) 333ページ
日本古典文学全集
『金葉和歌集』春、三月尽、証観「春のゆく道に来むかへ時鳥かたらふ声にたちやとまると」。さて。そうして。『古事記伝』一、訓法の事「漢籍にて斯加宇志弖と訓むは、音便
45. あすか【飛鳥】奈良県:高市郡/明日香村
日本歴史地名大系
「飛鳥浄御原大朝廷」とある。飛鳥の表記はアスカにかかる枕詞「飛ぶ鳥の」によるという説がある(古事記伝)。語源については賀茂真淵・伴信友らはイスカ(
46. あずま‐ごと[あづま‥]【東琴】
日本国語大辞典
吾妻で流布したところから〔南窓筆記〕とも、上代に、夫婦の契りを固めるために女の親から婿に琴を贈ったところから〔古事記伝・筆の御霊・雅言考〕ともいうが、「唐琴」に
47. あぜ【畔・畦】
日本国語大辞典
田と田との合にある堺の意からアセ(合迫)か〔日本語源=賀茂百樹〕。(2)アゼ(畔背)の意から〔古事記伝・雅言考・俗語考・日本古語大辞典=松岡静雄〕。(3)アヒセ
48. あそつひこ【阿蘇都彦】
日本人名大辞典
阿蘇都媛とともに「私たち2人がいます」と人の姿となってあらわれた。このことから国名を阿蘇と名づけたとされる。「古事記伝」では阿蘇神社の祭神の健磐竜命(たけいわた
49. あそみ【朝臣】
日本国語大辞典
・日本釈名〕。(2)アヒソフオミ(相副臣)の義から〔和訓栞〕。(3)アセオミ(吾兄臣)の義〔古事記伝・雅言考・万葉考〕。(4)アセまたはアソ(男子の敬称)にオミ
50. あた【咫・尺】
日本国語大辞典
八尺鏡は八葉鏡(菱花鏡)をさすことになる。または、アタマ(頭)の意で、八咫鏡、八咫烏は八つの頭の意となる〔古事記伝〕。(2)アは発語。タは手の義。一手は四寸、故
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