1. 『釈日本紀』
日本史年表
1301年〈正安3 辛丑〉 建治元年以降この年の間 卜部兼方, 『釈日本紀』 を著す。 ...
2. 釈日本紀
日本大百科全書
『日本書紀』全30巻にわたるまとまった注釈書として現存最古のもの。目録とあわせて全29巻。卜部兼方(うらべかねかた)著。内容は開題(かいだい)、注音(ちゅうおん ...
3. 釈日本紀
世界大百科事典
鎌倉時代に書かれた《日本書紀》の注釈書。著者は卜部(うらべ)兼方(懐賢)。28巻。略して《釈紀》とも。著作年代は未詳だが,兼方の父兼文が1274-75年(文永1 ...
4. しゃくにほんぎ【釈日本紀】
日本国語大辞典
「日本書紀」の註釈書。二八巻。卜部懐賢(兼方)編著。文永一一〜正安三年間(一二七四〜一三〇一)に成立。奈良時代以降の書紀研究と卜部家々説を集大成したもの。訓や本 ...
5. しゃくにほんぎ【釈日本紀】
国史大辞典
あり、翻刻本には『(新訂増補)国史大系』八に収められたものがある。 [参考文献]太田晶二郎『釈日本紀解説』(複製版解説) (大隅 和雄) ...
6. ああ【嗚呼】
日本国語大辞典
〔感動〕(1)勝ち誇って笑うとき発する声。あざ笑う声。→ああしやを・ああしやごしや。*釈日本紀〔1274〜1301〕二三「阿々 私記曰咲声也」(2)ものごとに感 ...
7. あかき 雀(すずみ)
日本国語大辞典
。〈略〉孫氏瑞応図曰。赤雀者瑞鳥也」*釈日本紀〔1274〜1301〕二一「朱雀(アカキスズミ)」 ...
8. あかしぐん【明石郡】兵庫県:播磨国
日本歴史地名大系
明石駅には駅馬三〇疋が設置されており(「延喜式」兵部省)、近くには駒手の御井とよぶ井戸があった(「釈日本紀」所収「播磨国風土記」逸文)。さらに「赤石郡の廝の御井 ...
9. あかしのえき【明石駅】兵庫県:神戸市/西区/吉田村
日本歴史地名大系
古代山陽道に設けられた駅。「延喜式」兵部省によれば山陽道に明石駅が設置されており駅馬は三〇疋。「釈日本紀」所収の「播磨国風土記」逸文によると、近くに「駒井の御井 ...
10. あかち‐だ【班田】
日本国語大辞典
正月(北野本訓)「正月より是の月に至るまでに、班田(アカチタ)すること既に訖(をは)りぬ」*釈日本紀〔1274〜1301〕二〇「班田(アカチタすること)」 ...
11. あか‐に【赤丹】
日本国語大辞典
〔名〕赤い土。赤色の顔料。また、その赤色。*播磨風土記逸文(釈日本紀所載)〔1274〜1301〕「此に赤土を出し賜ふ。其の土を天之逆桙に塗り、神舟の艫舳に建つ」 ...
12. あかのへ‐の‐よろい[‥よろひ]【頸鎧】
日本国語大辞典
それによれば、「へ」は、辺の意とされる)頸部を守る防具。あかのへのかぶと。あかへのよろい。*釈日本紀〔1274〜1301〕一八「着頸鎧者一騎(アカノヘノヨロヒつ ...
13. あかひき の 糸(いと)
日本国語大辞典
「あからひき(赤引)の糸」に同じ。*釈日本紀〔1274〜1301〕二二「赤引糸 アカヒキノイト」 ...
14. あから‐おぶね[‥をぶね]【赤小舟】
日本国語大辞典
)の九つに散り葉のもみぢ積みこそ参れ」(1)「播磨国風土記逸文(釈日本紀所載)」で、神功皇后が新羅遠征成功を祈って、航海に赤色を用いたことからも、魔除け、厄除け ...
15. あずかり[あづかり]【預】
日本国語大辞典
東、西、南、北の五方に分け、それぞれに指揮官を置いた。*日本書紀〔720〕欽明一五年一二月(釈日本紀訓)「臣先に東方の領(アツカリ)物部莫哥武連を遣て」(ロ)平 ...
16. あずみのおおはま【阿曇大浜】
国史大辞典
おそらく彼はそれ以前から海人を率いていたもので、その関係で鎮定を命ぜられたものであろう。なお『釈日本紀』所引『筑前国風土記』糟屋郡資珂嶋条に、神功皇后の新羅征討 ...
17. あそじんじゃ【阿蘇神社】熊本県:阿蘇郡/一の宮町/宮地村
日本歴史地名大系
異変として、山麓の住民が祭祀を行っていることを示し、遣隋使から伝聞したのであろう。次いで、「釈日本紀」引用の「筑紫風土記」は次のように述べる。筑紫の風土記に曰は ...
18. あそみ【朝臣】
日本国語大辞典
」(1)アソフオミ(吾添臣)の義から〔釈日本紀・日本釈名〕。(2)アヒソフオミ(相副臣)の義から〔和訓栞〕。(3)アセオミ(吾兄臣)の義〔 ...
19. あた【咫・尺】
日本国語大辞典
〕神代下(水戸本訓)「一の神有り。天八達之衢(やちまた)に居り、其の鼻の長さ七咫(アタ)」*釈日本紀〔1274〜1301〕七「八咫鏡〈略〉但公望私記云。〈略〉八 ...
20. あた【咫】
国史大辞典
」と記す。しかしこの場合の八咫・八尺は、必ずしも正確な長さを示すものではないらしい。『
釈日本紀』所引公望私記に「凡読
咫為
...21. あつたごう【熱田郷】愛知県:尾張国/愛智郡
日本歴史地名大系
すぐさまこの剣を熱田社に送置したとするものである。これら「熱田」および「熱田社」について、「釈日本紀」巻七に引用される「尾張国風土記」逸文には、熱田社者、昔、日 ...
22. あつたじんぐう【熱田神宮】愛知県:名古屋市/熱田区/宮宿
日本歴史地名大系
尾張地方における数少ない常緑広葉樹林を形成しており、樹齢一千年前後の楠が数本ある。〔創始〕「風土記」逸文(「釈日本紀」所引)には次のような創建説話が述べられてい ...
23. あつらごう【吾鬘郷】愛知県:尾張国/丹羽郡
日本歴史地名大系
」と記し、元和古活字本に「五鬘」とするが、いずれも訓を欠く。郷名について、「尾張国風土記」逸文(
釈日本紀)には「丹羽郡吾
郷」とあり、
...24. あとの-ちとこ【安斗智徳】
日本人名大辞典
72)の際,吉野から伊賀にむかう皇子にしたがう。このときの日記が「日本書紀」の史料となり,「釈日本紀」にものこった。氏は阿刀ともかく。 ...
25. あとのちとこのにっき【安斗智徳日記】
国史大辞典
天武天皇の舎人安斗連智徳の日記。壬申の乱に際し、天皇の元従者として東国に赴いたときのことを記したもので、『釈日本紀』所引の私記によって、天皇が伊勢で天照大神を拝 ...
26. あなしにいますひょうずじんじゃ【穴師坐兵主神社】奈良県:桜井市/三輪・纏向地区/穴師村
日本歴史地名大系
中世には穴瀬明神・穴世神・穴晴神とも記された(大乗院寺社雑事記)。祭神について、御食津神とする説(「大倭本記」釈日本紀、「大倭神社註進状」裏書)、素戔嗚命とする ...
27. あま【尼】
日本国語大辞典
(1)梵語Amba
(女の意)から〔
釈日本紀・万葉代匠記・日本釈名・嘉良喜随筆・南屏燕語・和訓栞〕。(2)頭の上のかざり(髪のこと)をと
...28. あま【海人】
国史大辞典
『日本書紀』神功皇后摂政前紀の新羅征討の記載に「吾瓮海人烏摩呂」や「磯鹿海人名草」の名がみえ、また『釈日本紀』所引『筑前国風土記』には、皇后の新羅征討に陪従した ...
29. あまかしのおか【甘樫丘】奈良県:高市郡/明日香村/豊浦村
日本歴史地名大系
に探湯瓮を坐ゑ」とある。「弘仁私記」序には、使用した湯釜が高市郡に残ると記す(釈日本紀)。「日本書紀」皇極天皇三年一一月の条に蘇我蝦夷・入鹿が家を並び建て、城柵 ...
30. あまつ みか星(ほし)
日本国語大辞典
て星辰(アマツミカホシ)と為(な)らむを除(お)きて」「釈日本紀‐一一・述義」には「星辰〈私記曰、師説、大星謂 ...
31. あまの 石楯(いわたて)
日本国語大辞典
」(2)(「石(いわ)」は「石造の」の意)楯の形の岩石、岩山。古代の祭壇の一種かともいう。*釈日本紀〔1274〜1301〕九「登天磐盾〈あまノイハタテにのぼりて ...
32. あまの 逆鉾(さかほこ)
日本国語大辞典
(1)神代鉾(ほこ)である「あまのぬほこ(天瓊矛)」の後世の呼び名。*播磨風土記逸文(釈日本紀所載)〔1274〜1301〕「其の土を天之逆桙に塗りて、神舟の艫舳 ...
33. あめの 神(かみ)の寿詞(よごと)
日本国語大辞典
物部麿朝臣、大盾(おほたて)を樹(た)つ。神祇伯中臣大嶋朝臣、天神寿詞(あめノかみノヨゴト)読む」*釈日本紀〔1274〜1301〕二二「天神寿詞 アメノカミノヨ ...
34. あや‐うすはた【綾薄機・綾羅】
日本国語大辞典
錦(にしき)、紫、繍(ぬひもの)、織(をりもの)、及び五色の綾羅(アヤウスハタ)を用ゐる」*釈日本紀〔1274〜1301〕一九「亦〈略〉五色(いついろ)の綾羅( ...
35. あや‐ひと【漢人】
日本国語大辞典
是時に俘人(とりこ)等あり。今の桑原、佐糜、高宮、忍海、凡て四の邑の漢氏(アヤヒト)等が始祖なり」*釈日本紀〔1274〜1301〕一九「秦人(はたひと)、漢人( ...
36. あらた・める【改・革】
日本国語大辞典
(アラタメ)(別訓 したがへ)、政を立て賢を表し患(うれへ)を恤(めぐ)む」*釈日本紀〔1274〜1301〕一八「方今悛 ...
37. あられ
日本国語大辞典
歌(アラレ)奏(つかへまつ)る」*
釈日本紀〔1274〜1301〕二二「奏
...38. あられ‐ばしり【踏歌】
日本国語大辞典
祝うもの。宮中の正月行事。あられまじり。あられ。とうか。→あらればしりの豊明(とよのあかり)。*
釈日本紀〔1274〜1301〕一五「奏
...39. ありあけかい【有明海】熊本県:総論
日本歴史地名大系
村名選定の理由は「合併各村ハ有明海ニ沿ヒタルヲ以テ名称ヲ付ス」であった。浦々のうち腹赤村(現玉名郡長洲町)は「釈日本紀」にいう景行天皇西征のおり、爾倍魚を献じた ...
40. ありまおんせん【有馬温泉】兵庫県:神戸市/北区/湯山町
日本歴史地名大系
。孝徳天皇の子有間皇子の名は、同天皇の即位前、有間湯治中に生れたことによるという説がある。「釈日本紀」に引く「摂津国風土記」逸文では有馬郡に「塩湯」があり、孝徳 ...
41. ありまぐん【有馬郡】兵庫県:摂津国
日本歴史地名大系
集めて南東へ流れ、三田盆地を中心に山地と小規模な谷平野によって形成される。〔古代〕「摂津国風土記」逸文(釈日本紀)に「有馬の郡、又、塩之原山あり、此の山の近くに ...
42. あわ‐がら[あは‥]【粟幹】
日本国語大辞典
禾
也 阿波加良」*備後風土記逸文(
釈日本紀所載)〔1274〜1301〕「兄の蘇民将来、借(か)し奉りき。即ち、粟柄(あはから)を以ちて座(みまし)と為
...43. あわ‐しお[‥しほ]【沫塩】
日本国語大辞典
34頃〕一六「白塩 陶隠居本草注云白塩〈爾廉反 和名阿和之保〉人常所食也」*摂津風土記逸文(釈日本紀所載)〔1274〜1301〕「雪(ゆき)零(ふ)るは、 ...
44. あわじ[あはぢ]【淡路】
日本国語大辞典
日本地名辞書=吉田東伍〕。(2)アハヂ(吾恥)の意。神が小国を産んだことを恥とした伝説から〔
釈日本紀・
嚢鈔・和字正濫鈔〕。
...45. いいとよ[いひとよ]【
】
日本国語大辞典
イヒドヨ」*
釈日本紀〔1274〜1301〕一四「休留〈茅鴟〈略〉兼方案之、伊比登与(イヒトヨ)者、梟異名也〉」
...46. いくはぐん【生葉郡】福岡県:筑後国
日本歴史地名大系
これを忘れた場所を「浮羽」と称し、これが訛って的邑となったとしている。「筑後国風土記」逸文(釈日本紀)にもほぼ同様の説話を載せるが、ここでは景行天皇が「惜しきか ...
47. い‐くり
日本国語大辞典
(1)塊の義か〔水上語彙=幸田露伴〕。石塊の略転〔大言海〕。(2)イは接頭語。クリは石の意〔釈日本紀〕。(3)イは接頭語。クリはクロ(畔)と同語か〔日本古語大辞 ...
48. いこなひめのみことじんじゃ【伊古奈比
命神社】静岡県:下田市/白浜村
日本歴史地名大系
神を名神として、地二千町に神宮二院、池三処を作った(
釈日本紀)。伊古奈比
命神は嘉祥三年(
...49. いし‐い[‥ゐ]【石猪】
日本国語大辞典
〔名〕石造の猪。土製の埴輪(はにわ)と同性質のもの。*筑後風土記逸文(釈日本紀所載)〔1274〜1301〕「側に石猪四頭あり。贓物(ざうもつ)と号く。贓物は盗み ...
50. いし‐かわ[‥かは]【石川】
日本国語大辞典
一八九四「いしかはや瀬見の小川の清ければ月も流れを尋ねてぞすむ〈鴨長明〉」*山城風土記逸文(釈日本紀所載)〔1274〜1301〕「賀茂川を見廻して言(の)りたま ...