1. とうかいだうちゅうひざくりげ【東海道中膝栗毛】
全文全訳古語辞典
[書名]江戸後期の滑稽本。十返舎一九作。一八〇二年(享和二)~一八一四年(文化十一)刊。弥次郎兵衛が喜多八を伴って江戸を発ち、伊勢参宮をして京都・大坂に至る道中
2. 東海道中膝栗毛画像
日本大百科全書
1802~09年(享和2~文化6)刊。書名は初編が「浮世道中膝栗毛」、二編が「道中膝栗毛」、三編より「東海道中膝栗毛」。十返舎一九の代表作であり、滑稽本の代表作
3. 東海道中膝栗毛
世界大百科事典
1802-09年(享和2-文化6)刊。8編17冊。初編・後編は《浮世道中膝栗毛》と外題し,3編より《東海道中膝栗毛》。江戸神田八丁堀の住人栃面屋(とちめんや)弥
4. とうかいどうちゅうひざくりげ[トウカイダウチュウひざくりげ]【東海道中膝栗毛】
日本国語大辞典
滑稽本。初編~八編まで一八冊。十返舎一九作。北川式麿ほか画。享和二~文化六年(一八〇二~〇九)刊。彌次郎兵衛、喜多八の江戸から京坂への旅行記。ナンセンスな笑いを
5. とうかいどうちゅうひざくりげ【東海道中膝栗毛】
国史大辞典
滑稽本。十返舎一九作。『東海道中膝栗毛』は発端と初編から八編まで十八冊だが、『続膝栗毛』もふくめて呼ばれるのが普通で、続編は初編より十二編まで二十五冊。文中の
6. 東海道中膝栗毛
日本古典文学全集
十返舎一九(じっぺんしゃいっく)による滑稽本の傑作。栃面屋弥次郎兵衛(とちめんややじろべえ)と居候の喜多八(きたはち)の江戸から伊勢、京、大坂にいたる旅をユーモ
7. 『東海道中膝栗毛』
日本史年表
1802年〈享和2 壬戌〉 この年 十返舎一九 『東海道中膝栗毛』 初編刊。
8. とうかいどうちゅうひざくりげ【東海道中膝栗毛】
歌舞伎事典
膝栗毛物
9. 東海道中膝栗毛狂歌抄(著作ID:1466677)
新日本古典籍データベース
とうかいどうちゅうひざくりげきょうかしょう 十返舎一九一世(じっぺんしゃいっく1せい) 編 狂歌
10. 『東海道中膝栗毛』[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
十返舎一九じっぺんしゃいっく著・画 1804年(享和4)刊国立国会図書館所蔵
11. 『東海道中膝栗毛』に描かれた五右衛門風呂[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
江戸っ子の喜多八きたはちが小田原の宿でこの風呂の入り方がわからず、底板を取りのけ下駄のまま入り、釜かまの底を踏み抜く失敗談が紹介されている。初編 『浮世道中膝栗
12. あい[あひ]【間・合】
日本国語大辞典
略。*雑俳・柳多留‐九〔1774〕「ふきがらをけしてくんなと間(あイ)をひき」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕八・中「『サア三味(しゃみ)引だいてたも
13. あい‐きゃく[あひ‥]【相客】
日本国語大辞典
その客。*浮世草子・御前義経記〔1700〕二・四「相客(アヒキャク)なきを幸に」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕四・下「おあいきゃくはおません。おとま
14. あいきょう が こぼれる
日本国語大辞典
顔つきや言動などにやさしさ、愛らしさ、こびるような表情などがあふれる。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕四・上「こちらの比丘尼がおれを見て、アレいっそに
15. 愛敬がこぼれる
故事俗信ことわざ大辞典
顔つきや言動などに、やさしさ、愛らしさ、こびるような表情などがあふれる。 滑稽本・東海道中膝栗毛(1802~09)四・上「こちらの比丘尼がおれを見て、アレいっそ
16. あいきょう‐らし・い[アイキャウ‥]【愛敬─】
日本国語大辞典
〔1753〕三「ほんに、見れば見る程阿呆らしい、愛敬らしい野暮助様じゃわいな」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕五・上「『右側のむすめがうつくしいの』『
17. あい‐さつ【挨拶】
日本国語大辞典
15〕唐船「仲人もない、挨拶ない、二人が胸と胸とに、起請も誓紙もおさめて有る」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕八・上「何じゃあろとわしが挨拶じゃ。半分
18. 相手欲しさの玉手箱
故事俗信ことわざ大辞典
相手が欲しい。「開けて悔しき玉手箱」をもじっていう。 滑稽本・東海道中膝栗毛(1802~09)七・下「こちもまだ飯がくひたらんさかい、あい手ほしさの玉手箱(タマ
19. あい‐ビロード[あゐ‥]【藍─】
日本国語大辞典
〔名〕(ビロードは {ポルトガル}veludo )(1)藍色のビロード。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕二・上「たてじまのぬのこに、これもおびはふとり
20. あ・う[あふ]【合・会・逢・遭】
日本国語大辞典
4〕一・一「あふたびごとに壱歩壱つ宛銭箱に入て、是を揚銭の心もちとのけてをき」*滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端〔1814〕「きた八さまに口説(くどか)れまして、ツ
21. あお‐もの[あを‥]【青物】
日本国語大辞典
月一二日「こかよりあをものまいる」*大上臈御名之事〔16C前か〕「な。あを物」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕八・上「青ものの売買ながら商人(あきんど
22. あか‐いわし【赤鰯】
日本国語大辞典
浄瑠璃・博多小女郎波枕〔1718〕上「行ちがひに長か赤いわしの小じりがくさの」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕四・上「きさまたちの赤鰯でナニきれるもの
23. あかさか【赤坂】
日本国語大辞典
かった。*俳諧・向之岡〔1680〕「夏の月ごゆより出(いで)て赤坂や〈芭蕉〉」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕四・上「『〈略〉爰はどこだ』『ハイ赤坂(
24. あかすか‐べい
日本国語大辞典
〔名〕(「あかすかべえ」とも)「あかんべい」に同じ。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕二・上「『ヱヱひっぱるな。ここをはなしたら泊るべい』『すんならサア
25. あか‐ん【明─】
日本国語大辞典
(もが)いても、もうもうもう、あかん事ぢゃ」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕八・中「イヤもふ、そないにいわんしてもあかんわいな」*浪花聞書〔1819頃
26. あが・る【上・揚・挙・騰】
日本国語大辞典
お染久松)〔1780〕油屋「ヤイヤイヤイ勘六がこと譏り上がったは長八めじゃな」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕五・下「ヲヲイまちあがれ」【二】〔他ラ五
27. 秋山記行・夜職草 12ページ
東洋文庫
土佐守に仕えたが、後士分をすてて江戸に住み、戯作者となった。享和二年(一八〇二)三十八歳で出版した『東海道中膝栗毛』で好評をはくし、作家の地位を確立した。天保二
28. あ・く【明・開・空】
日本国語大辞典
まゐりくべかなれと思ふに」*勝山記‐享祿二年〔1529〕「霜月十五日に路次あき候」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕三・上「ハイ今朝(けさ)がけに、あい
29. あくと【踵】
日本国語大辞典
(アグト)〈訳〉馬の足のくびれた部分」*仙台言葉以呂波寄〔1720〕「あくと、きびすの事」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕四・上「うらア、あくとのあか
30. あげえ こげえ
日本国語大辞典
*滑稽本・田舎草紙〔1804〕一「雑役に出たおまサア見るよふに、あげへこげへにくひつきたがる」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕四・上「あとの建場で、静
31. あげ‐ぞこ【上底・揚底】
日本国語大辞典
釈〔1801〕序「糀(かうじ)町の幹(いど)を揚底(アゲゾコ)にして其詮なし」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕八・序「知恵
32. あげ‐だい【揚代】
日本国語大辞典
草〔1763~69〕前・二「つもりつもりし揚代(アゲダイ)、三百両の金の代に」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕六・下「雑用は別にとるのか。おらア又、酒
33. あ・げる【上・揚・挙】
日本国語大辞典
ける。〈略〉上方にのぼり、手筋を頼み大名衆へあげて、大分の金子申請(うけ)て」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕三・下「『コレ菜は何をくはせる』『ハイ当
34. あ‐こ【彼処】
日本国語大辞典
指し示す。あそこ。*物類称呼〔1775〕五「あそこここといふを〈略〉京にてあこと云」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕五・追加「おまいのいく所は慥(たし
35. あご【顎・
・頤】
日本国語大辞典
はたご」(3)(物を言う時、あごを動かすところから)おしゃべり。物の言いぶり。いいぐさ。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕五・追加「『たはごとぬかすとひ
36. あご の 掛金(かけがね)=が外(はず)れる[=を外(はず)す]
日本国語大辞典
いう。*洒落本・仲街艷談〔1799〕「ざしきのしゃれにはあごのかけがねもはづし」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕初「春の日の長欠(ながあく)びに、頤(
37. 顎の掛け金=が外れる〔=を外す〕
故事俗信ことわざ大辞典
したりする。 洒落本・仲街艶談(1799)「ざしきのしゃれにはあごのかけがねもはづし」滑稽本・東海道中膝栗毛(1802~09)初「春の日の長欠(ながあく)びに、
38. あご を 叩(たた)く
日本国語大辞典
言う、話すをののしっていう。あごたを叩く。あごたぼねを叩く。頤(おとがい)を叩く。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕六・下「頤(アゴ)たたかすな、しょび
39. 顎を叩く
故事俗信ことわざ大辞典
言う、話す。頤(おとがい)を叩く。また、余計なことをしゃべる。憎らしいことをいう。 滑稽本・東海道中膝栗毛(1802~09)六・下「頤(アゴ)たたかすな、しょび
40. あさがお‐なり[あさがほ‥]【朝顔形】
日本国語大辞典
〔名〕茶碗、籠などが、朝顔の花の形をしていること。また、そのもの。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕二・上「そのちゃわんを見や。施主の気がきかねへよ。あ
41. あさ‐がら【浅柄】
日本国語大辞典
〔名〕伊勢国(三重県)浅柄から産出する中級のタバコ。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕五・上「おやまに浅柄(あさがら)のたばこ貰ひおったが、みなすふてし
42. あし が 付(つ)く
日本国語大辞典
さうな神子(みこ)めらを呼び、おひうどろんは止めにして、面白をかしく遊びけり」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕八・下「げい子にゃ又してもあしがつく」(
43. あしくぼ【足久保】
日本国語大辞典
【一】静岡市南部の地名。静岡茶の発祥の地で、このあたりの茶は足久保茶として知られた。足窪。*滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端〔1814〕「斯(かく)足久保(アシクボ
44. あし‐こ【彼処】
日本国語大辞典
」*俚言集覧〔1797頃〕「あしこ 備後福山わたりにてあしこ。関東あそこと云」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕二・下「うらがあしこにゐる時分にゃア、飯
45. あしゃ
日本国語大辞典
〔連語〕「あっしは」の変化した語。私は。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕七・下「アア、アアくるしい。あしゃ恟(びっく)りしてはっとほもふたへいやらして
46. あし を 付(つ)ける
日本国語大辞典
つかふ」*雑俳・末摘花〔1776~1801〕三「もりにほれあやめだんごで足を付け」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕七・上「おのれがくひのこしたまんぢう
47. あじ‐きり[あぢ‥]【鰺切】
日本国語大辞典
〔名〕「あじきりぼうちょう(鰺切包丁)」の略。*滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端〔1814〕「モシヱ鰺切(アヂキリ)を二本さしなさったとって、それが恐しゐものでもご
48. あじゃらし・い【戯】
日本国語大辞典
〔形口〕ふざけた態度である。おどけている。また、いやらしい。みだりがましい。*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕二・下「ヤアヤアこんたア気がちがやァせぬか
49. あ‐じょう[‥でふ]
日本国語大辞典
9~80頃〕「今と成てこな様の気が替れば、ワしはハア何(アゼウ)としますべへ」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕二・上「あじゃうしたらよかんべいか」*青
50. あじ‐よう[あぢ‥]【味良】
日本国語大辞典
子の臍翁手代への説法「味(アヂ)よふ先の気の立ぬやうに言て、必地を貸ぬがよし」*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802~09〕六・下「おまいさん、じっとしてゐなされ。