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花粉症

ジャパンナレッジで閲覧できる『花粉症』の日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

日本大百科全書(ニッポニカ)

花粉症
かふんしょう
pollinosis

花粉に対するアレルギー反応により、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎が引き起こされる現象。おもな症状は、鼻ではくしゃみ、鼻水(鼻漏)、鼻づまり(鼻閉)、眼 (め)ではかゆみである。花粉が鼻腔 (びくう)粘膜、結膜に付着することにより発症するため、原因となる花粉が飛散する季節にのみ症状がみられ、「季節性アレルギー性鼻炎」ともいわれる。

[高増哲也]2021年9月17日

原因と対策

日本において原因となる花粉でもっとも多いのはスギ花粉であり、2019年(平成31)の調査では全人口の39%の人に症状がみられるとされているものもある。どの季節に症状がみられるかによって、原因となる花粉の見当をつけるが、スギは2~4月、ヒノキは3~5月、カモガヤは5~6月、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラは8~10月、シラカンバは4~6月がおもなピークである。地域による差もあり、スギは北海道、南九州、沖縄を除く全国でみられ、シラカンバはおもに北海道でみられる。

 対処法としては、花粉が鼻や眼に付着しないように、マスクやゴーグルをすることなどがある。スギ、ヒノキの花粉は遠くまで飛散するため、森や林に行かなくても影響がみられるが、雑草の花粉は飛散距離があまり長くないため、生えている場所に行くことを避けるという対策も有効である。

[高増哲也]2021年9月17日

合併症

花粉症がある場合に、果物や野菜に含まれる類似成分に対してアレルギー反応がおこることがある。口の中やのどに限局したかゆみや違和感である場合には、口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome:OAS)といわれる。また、これは花粉症のある人にみられる現象であるため、花粉‐食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome:PFAS)ともよばれている。

[高増哲也]2021年9月17日

治療

花粉症の薬物治療では、おもに内服薬と点鼻薬、点眼薬が用いられる。内服薬としては、くしゃみ、鼻水、眼のかゆみに対しては抗ヒスタミン薬、鼻づまりに対しては抗ロイコトリエン薬がある。点鼻薬はステロイド薬が中心である。点眼薬は抗ヒスタミン薬、メディエーター遊離抑制薬が中心である。症状が強い場合にはステロイド点眼薬、免疫抑制点眼薬を選択できるが、ステロイド点眼薬は眼圧の上昇に注意が必要である。免疫療法として、スギ花粉抗原エキスを舌下または皮下に繰り返し投与することで抗原に慣れさせる方法があり、原因に対する根本的な治療法となりえる。

[高増哲也]2021年9月17日



世界大百科事典

花粉症
かふんしょう
pollinosis

植物の花粉が原因となって起こるアレルギー性疾患,いわゆる花粉アレルギーで,以前は枯草熱hay feverといわれ,欧米で,サイロに牧草を入れるときに鼻粘膜のかゆみと痛み,くしゃみ,鼻づまり,鼻汁,涙などの発作を起こすものをいった。歴史的には古代ローマのガレノスが同様の記載をしている。19世紀末に,これらの症状が花粉によって起こることが証明され,花粉症と呼ばれるようになった。日本で花粉症に関する詳細な研究報告がなされたのは1960年荒木英斉によるブタクサ花粉症がはじめてで,次いで,64年にスギ花粉症,牧草花粉症などが報告され,多くの花粉症が知られるようになった。花粉症の原因花粉としては,2~6月にかけて木本植物(スギ,マツ,ニレ,カバノキなど),3~10月にかけてイネ科草本植物(カモガヤなど),8~10月にかけて種々の雑草(ブタクサ,ヨモギをはじめとするキク科の草本,カナムグラなど)が知られている。

 花粉症の症状は,花粉によって感作され,抗体が産生された状態に,再び抗原(花粉)が侵入すると,抗原抗体反応によりヒスタミン,ロイコトリエンなどの化学伝達物質が遊離されることによって起こり,鼻症状(鼻のかゆみ,鼻汁,くしゃみ,鼻づまりなど),眼症状(眼のかゆみ,流涙,結膜炎症状など),咽喉症状(のどのかゆみ,不快感,咳など),消化器症状(食欲不振,悪心,嘔吐,下痢など)のほか,全身症状として倦怠感,脱力感,発熱などが出現する。花粉によって喘息(ぜんそく)が起こるものを花粉喘息というが,末梢気道までは花粉が到達しにくいために発作は起こりにくく,頻度は少ない。

 近年,スギ花粉症の患者が多発している。スギ花粉症は,斉藤洋三らが栃木県日光市で発見し,64年にはじめて報告したもので,日本独特の花粉症であり,北海道南部から鹿児島に至るほぼ全国にわたって症例が報告され,年々増加している。最近では,91年および95年春に全国的に大発症がみられ,スギの木のみられない都会地でもスギ花粉症が多発している。

 花粉症の頻度について,まとまった報告はない。アメリカの花粉症(大部分はブタクサ花粉症)の頻度は人口の2~3%といわれている。日光市での筆者の調査(1977)ではスギ花粉症の頻度は約5%であった。90年に日光市内の小学生について調査した結果では,スギ花粉の皮膚テスト陽性率は39%,スギ花粉症の頻度は23.6%に及んでいる。最近では,都市部のスギ花粉症の頻度は20%程度とする報告が多い。

 花粉症などのアレルギー性疾患の発症には体質が関与しており,遺伝的要素が強く,いわゆるアトピー体質者に発症しやすい。しかし,近年のスギ花粉症の多発傾向は,体質的要素以外の要因が考えられる。抗原側の要因として,大気の乾燥により花粉が飛散しやすくなったことがあげられる。また,スギ花粉の飛散量は前年の夏の気温と関連があり,冷夏の翌年は花粉の飛散量が少ないことなどが知られている。環境要因として,大気汚染が重要な要素と考えられる。気管支喘息の発症と大気汚染との関連が示唆されているが,花粉症についても都市部の頻度が高く,大気汚染物質中の粒子状物質,特にディーゼル排出微粒子が鼻粘膜に影響を与え,抗原物質の体内への侵入を容易にしている可能性が強い。

 花粉症の診断には,花粉エキスによる皮膚テストが行われる。症状の出現する季節により,原因花粉を推定することもできる。陽性率の頻度の高いものは,スギのほか,カモガヤ,ブタクサなどである。治療としては,対症療法として抗アレルギー剤の内服,副腎皮質ホルモン剤などの抗アレルギー剤の鼻腔内噴霧,点眼治療が行われる。原因療法として減感作療法が行われるが,効果の発現までに長期間を要し,2~3年治療を続けなければ効果のみられないことが多い。
→アレルギー
[小泉 一弘]

[索引語]
pollinosis 花粉アレルギー 枯草熱 hay fever ブタクサ花粉症 スギ花粉症 花粉喘息
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49. 減感作
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