「タトゥーストッキング」や「タトゥータイツ」と呼ばれるアイテムが、2012年に急激に売り上げを伸ばした。透けている生地にイラストや文字がプリントされており、素肌に描き入れたようなおもしろさがある。もともとは海外発。レディー・ガガなどのアーティストが履いていたことから注目を浴びたという。東京では「SPINNS(スピンズ)」や「MAM AVANTGARDE(アバンギャルド)」などのブランドが扱っており、いわゆる原宿系ファッションとして認識されているようだ。
バブル期を境に、若い世代のストッキング離れが進み、いわゆるナマ足で街を闊歩(かっぽ)する女性も多い。にもかかわらず、とくに売り上げが伸び悩む夏にもヒットしたことは特筆すべきだろう。レギンスなどのブームを経て、「履く」ことへの拒否反応が薄れ、足のラインを気軽に整えるストッキングに対する需要が高まっているといえそうだ。