デンマークの企業ゼブラが展開している激安の雑貨チェーン。1995年、「100円均一」ならぬ「10クローネ均一」を引っさげてコペンハーゲンに開店、またたく間に成功を収めた。現在ではヨーロッパ中に店舗がある。ちなみに、10クローネ(約140円)を意味する「tier」と「tiger」は、ともに現地で「ティアー」と発音する。店名の由来はこのことに加えて、動物が好きな創業者レナート・ライボシツらのセンスを反映したものだとか。
2012年7月には日本に進出、東京での競争を避け、1号店に大阪・心斎橋を選ぶ。宣伝に注力しない控えめな戦略ながら、オープン前からマスコミが「北欧の100円ショップ」(確かに100~200円の商品が充実しているが、実際の価格帯は幅がある)として注目した。いざフタを開けてみれば、あまりの集客に品薄状態となり二度にわたる休業。激安好きの日本の消費者おそるべし、といったところだろう。また、北欧デザインの訴求力もまだまだ健在といえそうだ。