2009年12月、赤外線を用いた全天観測を行なうために打ち上げられ、2011年2月まで運用されていたNASAの探査衛星「WISE(ワイズ)」。その観測データはすでに多くの成果を上げている。宇宙関連の情報にくわしいアストロアーツのウェブサイトの2012年9月3日付天文ニュースでは、約100億光年の彼方でWISEがもたらした新たな発見を紹介。それはこれまでの観測史上でもっとも明るいとされる約1000個もの銀河で、「Hot Dust-Obscured Galaxies(高温の塵(ちり)に覆われた銀河)」の文字をとって「hot DOGs」と命名されている。
観測データからは約250万個とされるブラックホール候補も見出されたが、3分の2は新発見だったという。これらの存在がいままで発見されていなかったのは、たくさんの塵によって覆い隠されていたため。最近、宇宙に関してはブラックホールについてのトピックが多く、天文ファンのロマンをかき立てている。