衆院選で自民党が大勝し、公明党と足して325議席を獲得した。この「325」という数字の意味は大きい。なぜなら、参院で否決された法案を再可決できる衆院定数(480)の3分の2以上を獲得したことになるからだ。
参院では、現時点で自民、公明は計102人の勢力。その過半数は、欠員や採決に加わらない民主党出身の議長を除くと118人。16人足りない。しかし、衆院で「3分の2」があれば、参院でひっくり返されても衆院で可決しなおせば法案は成立するということだ。
ただ、そんな強引な国会運営を続ければ夏の参院選に悪影響を及ぼしかねない。
そこで取り沙汰されているのが、個別の政策・案件ごとに連携する「部分連合」だ。
自民党が部分連合の相手として念頭に置いているのがみんなの党(参院11人)、日本維新の会(同3人)、新党改革(同2人)という。いずれも党のトップクラスが、かつて自民党に籍を置いた議員である。秋波を送りやすい。この3党(計16人)を加えればちょうど過半数に達する、というのがミソだ。