野菜を使った「健康法」は多く、言ってみればどんな野菜でも健康に寄与するわけだが、とりわけ「たまねぎ」のよさは薬のごとくに語られている。風邪の予防になる、血液をサラサラにする、消化を助ける……。いま人気を呼んでいる「たまねぎ氷」は、そんなたまねぎの効能を活かしつつ、作り置きして毎日の家庭料理に使えるなかなかの優れものだ。考案者は料理研究家・村上祥子(むらかみ・さちこ)氏。そのホームページでは糖尿病に対する効果も紹介されている。著書『病気にならない! たまねぎ氷健康法』(アスコム)もベストセラーだ。

 たまねぎ氷を作る際、たまねぎは1kgぐらい、4、5個ほどが目安となるだろう。皮を剥き、口を開いたポリ袋に入れて(※袋の先を閉じると破裂するので要注意)レンジで加熱(600Wで20分と紹介されることが多い)。これと水1カップ(200cc)をミキサーにかけピューレ状にして、製氷皿で凍らせる。できあがったらジッパー付きの保存袋などに移すとよい。およそ2か月保存がきくという。みそ汁、納豆、カレーなど何にでも合うので、毎日食べることも可能だろう。村上氏によれば、たまねぎ氷2個が、一日食べるべきたまねぎの摂取量50gにあたるという。

 

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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