2013年6月、岐阜県の地銀「大垣共立銀行」は、スマートフォンの画面上で閲覧や記帳ができる「スマホ通帳」のサービスを始めた。対象となるのは同行の「スーパーOKダイレクト」(インターネットバンキング)の契約者。基本的には24時間いつでも利用できる(記帳に関しては0時から2時までのあいだ休止)。通帳の表紙をお好みでデザインできたり、ミニゲームが搭載されているのもスマホならでは、である。
大垣共立銀行は、日本経済新聞による金融機関の顧客満足度ランキングで、いつも上位に食い込んでいる地方銀行の雄。ユニークな取り組みが多いことで有名だ。2012年9月には、手のひら静脈認証によるカードレスなATMサービスを開始した。従来より技術としては可能と思われていたが、いち早く導入に踏み切った背景には、東日本大震災で通帳やカードを紛失し、多くの人々が難儀した事例がある。
同行の公式サイトには、「金融はサービス業」というフレーズがおどる。次に何をやってくれるのか、各金融機関にとって見習うところの多い銀行であるように思われる。