扱い方によって毒にも薬にもなるインターネットは、子どもの教育にとって厄介な存在だ。完全にシャットアウトするのも時代にそぐわないが、やはり大人の管理は必要だろう。人気のコミュニケーションツール・LINEなどを通じて、青少年が犯罪に巻き込まれている実情は、報道でも親世代の危機感をもって伝えられている。各地の行政も注意喚起に躍起となっているが、なかでも群馬県の少子化対策・青少年課が2013年7月末に発表した、「おぜのかみさま」なる標語が話題だ。
地元では小中学生になじみの深い、群馬を含む三県にまたがる「尾瀬」にちなみ、注意すべき事項を7点にまとめた。「お」→おくらない(写真)、「ぜ」→ぜったいに会わない!、「の」→のせない(個人情報)、「か」→かきこまない(悪口)、「み」→みない(有害サイト)、「さ」→さがさない(出会い)、「ま」→まもる (ルール)の頭文字をとっている。イメージキャラクターの「尾瀬守さま」は、県の人気マスコット「ぐんまちゃん」が仙人姿になったものだ。今後、学校などでも浸透させていく構えだという。