ジャージ・トレーナー・スウェットパンツの高品質化やデザイン向上化に伴い、一時期は絶滅の危機に瀕したパジャマだが、最近、セクシー系ランジェリーメーカー発の、エロカワで男子がきちんと欲情でき、しかも着心地も良いデザイン・素材のパジャマが人気を博し、若い女子を中心として復権の兆しが見えるという。
これは、たとえば、宅配ピザ屋が家に来てもオートロックを外してから家にやってくるまでに慌てて着替えなくていい、昔あった勝手口がなくなり三河屋など御用聞きが勝手に注文を取るため入ってくることもなくなった……あたりの理由から、多くの男女が寝間着と部屋着と、家から100メートル圏内くらいまでを歩き回る軽い外着をすべて兼用するという、昨今の“私生活のメリハリ感喪失傾向”に歯止めをかける。パジャマ復権は良い傾向だとされている。
ちなみに、ニューハーフの大学講師・吉井奈々氏は、こういった傾向を「サザエさんは朝ごはんを作ったり掃除をしたりするときも家でスカートをはき、寝間着に着替えるときは絶対に布団の横、さらにスーパーやデパートに行くときはワンピースを着用している」ことから、「サザエさんに学べ理論」と名付け、推奨している。