毎年恒例の「ゆるキャラグランプリ」。第1回の「ひこにゃん」(記名投票部門)、第2回の「くまモン」、第3回の「バリィさん」に次いで、2013年の「ご当地部門」を制したのは、栃木県佐野市の「さのまる」であった。「佐野ラーメン」の器を被って、「いもフライ」の剣を持つ侍の姿。すっかり有名になったくまモン、バリィさんからトロフィーを受け取る姿は、例年以上に大きく報道された。
公式プロフィールによる性別は「おとこのこ」だが、その顔は歴代グランプリの中でも特に愛らしい。チャームポイントとなっている前髪は、ラーメンの縮れ麺をイメージしているようだ。11月には、ポプラ社より絵本『さのまるの たいせつな たからもの』が上梓されるなど、メディア展開も順調だ。
じつは、途中経過では静岡県浜松市の「出世大名家康くん」が独走していた。2位に終わって地元ではガッカリといったところらしい。「さのまる」も2012年は4位に甘んじていた。家康くん、来年は捲土(けんど)重来なるか。