「○○男子」「○○女子」という造語は、本連載でもよく採り上げているところだが、いちばん多いパターンは「草食系男子」を敷衍(ふえん)したものだ。「草食」が過ぎた「絶食系男子」などはその好例。程度の差こそあれ、面倒な恋愛で自分のペースを乱されるよりは、ひとりでいたほうが疲れない男たちである。ほかにも「断食系男子」など、枚挙に暇がないが、女性誌『non-no』の2014年3月号(1月20日発売)では「仏男子(ぶつだんし)」と命名した。昔から「結婚とは修行である」と言われるなか、ずいぶんと自己本位な「仏様」だが、確かにいまどきの男子は達観しているというか、なぜそこまでと思うほど「女性(にょしょう)を避ける」きらいがある。
ここで注目すべきは、この号の『non-no』の記事は、バレンタインデーを前に「こうした仏男子を攻略するにはどうすればいいか」という切り口であったことだ。想定読者がまさに肉食系女子なのである。この誌面に限らず、昨今の女性誌は、一昔前の男性誌の恋愛マニュアル記事よりもリアルで積極的だ。いまの時代、たとえ相手に恋愛する気がなくとも、好みの男を手に入れるためには「去る者も追う」。そうでもしなければ、「仏」のような自分中心の男子たちの心を開くことができないといった雰囲気があるのだろう。
ここで注目すべきは、この号の『non-no』の記事は、バレンタインデーを前に「こうした仏男子を攻略するにはどうすればいいか」という切り口であったことだ。想定読者がまさに肉食系女子なのである。この誌面に限らず、昨今の女性誌は、一昔前の男性誌の恋愛マニュアル記事よりもリアルで積極的だ。いまの時代、たとえ相手に恋愛する気がなくとも、好みの男を手に入れるためには「去る者も追う」。そうでもしなければ、「仏」のような自分中心の男子たちの心を開くことができないといった雰囲気があるのだろう。