『ビッグコミック・スピリッツ』(小学館、以下『スピリッツ』)で連載され、大好評を博していた高校野球漫画『ラストイニング』が終了して、いまだ『スピリッツ』発売日である月曜の朝の過ごし方を持て余している人たちの悲しい心情を指す。
この6月に単行本も、とうとう最終巻である44巻が発売されてしまったので、重度のラスイニロスに陥っている、筆者をはじめとするラスイニ原理主義者たちは、44巻から1巻を逆さ読みしてから、また1巻から44巻までを読み直すという不毛な行為を繰り返しているのが決して大げさではない現状だと言える。
ストーリーは、伝説の(野球賭博)ハンデ師に弟子入りしたのち、ヤクザとのトラブルで破門となり、インチキセールスマンで食いつないでいた半グレの元高校球児が、ひょんなきっかけで廃部寸前の母校の野球部監督を務めることになって、その弱小校が地区予選を勝ち抜き、甲子園でも旋風を巻き起こす過程を描いたもの。とにかく野球理論のディテールが細かいので、草野球の打席で最初は来た球をなにも考えずにブンブン振っていた筆者がラスイニのおかげで配球を読めるようになったのは一部の草野球通のあいだでは有名な話である。
ちなみに、筆者はラスイニが終わってから『スピリッツ』を買わなくなったクチの一人だが、こういった読者の“スピリッツ離れ”に、これ以上の拍車をかけないためにも、新シリーズの「主人公のポッポ監督が辞めたあとの赤羽監督編」を望む次第だ。読んでいる人にしかわからないと思うが……。
この6月に単行本も、とうとう最終巻である44巻が発売されてしまったので、重度のラスイニロスに陥っている、筆者をはじめとするラスイニ原理主義者たちは、44巻から1巻を逆さ読みしてから、また1巻から44巻までを読み直すという不毛な行為を繰り返しているのが決して大げさではない現状だと言える。
ストーリーは、伝説の(野球賭博)ハンデ師に弟子入りしたのち、ヤクザとのトラブルで破門となり、インチキセールスマンで食いつないでいた半グレの元高校球児が、ひょんなきっかけで廃部寸前の母校の野球部監督を務めることになって、その弱小校が地区予選を勝ち抜き、甲子園でも旋風を巻き起こす過程を描いたもの。とにかく野球理論のディテールが細かいので、草野球の打席で最初は来た球をなにも考えずにブンブン振っていた筆者がラスイニのおかげで配球を読めるようになったのは一部の草野球通のあいだでは有名な話である。
ちなみに、筆者はラスイニが終わってから『スピリッツ』を買わなくなったクチの一人だが、こういった読者の“スピリッツ離れ”に、これ以上の拍車をかけないためにも、新シリーズの「主人公のポッポ監督が辞めたあとの赤羽監督編」を望む次第だ。読んでいる人にしかわからないと思うが……。