育児に積極的な「イクメン」がいる一方で、仕事一辺倒で、家事も育児も帰宅後のことは何もしない夫がまだまだ多いという。この手合いは、自分の服を自分で洗濯機に入れるといった、ささいな日常の行動すら苦手である。あまりにも行動を起こさない、「無」だというので「ゼロメン」と揶揄されている。中には、本当に仕事に疲れ切って家のことはできない場合もあるだろうが、「ゼロメン」のニュアンスは「できるのにしない」、妻がするべきことは夫がすることではない、という思想にもとづくことが多い。
以前にイクメンをおもんぱかる会社の上司、「イクボス」を紹介しているが、その逆があって、部下が育児休業をとるなど言語道断というタイプがいる。「ブラック企業」とまでいかなくとも、忙しい会社ではとにかく寸暇を惜しんで働くことが尊いので、表面上は育児の都合を認める体を装いつつ、イクメンを重要なプロジェクトからはずしたり、査定を下げたりするのだ。こうした価値観のもとで出世を狙いつつ働いていると、必然的にゼロメンになっていく。
また、外面上はイクメンだが、休日に子どもと遊ぶ以外はゼロメンに近い「なんちゃってイクメン」の例もある。夫の育児参加は、社会全体としてはまだまだ発展途上のようだ。
以前にイクメンをおもんぱかる会社の上司、「イクボス」を紹介しているが、その逆があって、部下が育児休業をとるなど言語道断というタイプがいる。「ブラック企業」とまでいかなくとも、忙しい会社ではとにかく寸暇を惜しんで働くことが尊いので、表面上は育児の都合を認める体を装いつつ、イクメンを重要なプロジェクトからはずしたり、査定を下げたりするのだ。こうした価値観のもとで出世を狙いつつ働いていると、必然的にゼロメンになっていく。
また、外面上はイクメンだが、休日に子どもと遊ぶ以外はゼロメンに近い「なんちゃってイクメン」の例もある。夫の育児参加は、社会全体としてはまだまだ発展途上のようだ。