画家パブロ・ピカソを生んだスペイン・アンダルシア州のマラガには、「世界一危険な遊歩道」などと呼ばれるエル・カミニート・デル・レイがある。スペイン語で「王の小道」というご立派な意味の名前を持つが、作られたのは1900年代の初頭と、歴史的価値を語るには少々新しい。もともとは付近のダムの工事のために確保された道で、ダム完成の式典に出席するために、スペイン国王も通った道というのがネーミングの由来である。
目もくらむような断崖絶壁に位置することに加え、工事後は無用の長物と化し整備もほとんどされていなかった。おかげで安全柵は落ち、鉄骨一本しか残っていないようなポイントもある。「危険な遊歩道」という表現はネット上で散見されるものの、そもそも2001年から通行禁止になっていた(実際に事故が起きたからだ)ので「遊歩道」とはいえない。いつ崩落してもおかしくない状況だったというのに、それでも冒険を求める者があとを絶たなかった。
世界的にも知名度があったからか、この2015年に改修工事を終え、3月26日から一般の観光客でも通ることができるようになった。その景観は確かにすばらしいが、依然としておそろしい道であることに変わりはない。
目もくらむような断崖絶壁に位置することに加え、工事後は無用の長物と化し整備もほとんどされていなかった。おかげで安全柵は落ち、鉄骨一本しか残っていないようなポイントもある。「危険な遊歩道」という表現はネット上で散見されるものの、そもそも2001年から通行禁止になっていた(実際に事故が起きたからだ)ので「遊歩道」とはいえない。いつ崩落してもおかしくない状況だったというのに、それでも冒険を求める者があとを絶たなかった。
世界的にも知名度があったからか、この2015年に改修工事を終え、3月26日から一般の観光客でも通ることができるようになった。その景観は確かにすばらしいが、依然としておそろしい道であることに変わりはない。