新幹線が巨大なロボットに! 「乗りものが変身する玩具」はいつの時代も子どもたちの支持を受けてきたが、3月に発表されたタカラトミーの「新幹線変形ロボ シンカリオン」は「ホンモノ感」がウケている。なにせ、JR東日本との共同制作なのだ。その第一弾は東北新幹線E5系「はやぶさ」がモチーフ。今後は秋田新幹線の「こまち」、北陸新幹線の「かがやき」が登場予定とのこと。この夏にはタカラトミーの「プラレール」新シリーズとしても発売されることになっている。

 JR東日本といえば、昨年の東京おもちゃショーでシンカリオンの「先輩」となる巨大な模型「Project E5」を展示している。それまで、実在する新幹線が変身する企画は(ありそうなものだが)NGを出していたということで、鉄道とロボット、双方のファンが色めき立った。この好感触に自信を持って、今回の商品化に至ったことは想像に難くない。

 今後のシンカリオンも、小学館グループなどによる広範なメディア展開が進行中だ。近年はアメリカの映画『トランスフォーマー』が話題を集めたが、世界中の鉄道ファンに絶大な人気を誇る新幹線のロボにも、大ヒットの期待が寄せられている。
   

   

旬wordウォッチ / 結城靖高   


結城靖高(ゆうき・やすたか)
火曜・木曜「旬Wordウォッチ」担当。STUDIO BEANS代表。出版社勤務を経て独立。新語・流行語の紹介からトリビアネタまで幅広い執筆活動を行う。雑誌・書籍の編集もフィールドの一つ。クイズ・パズルプランナーとしては、様々なプロジェクトに企画段階から参加。テレビ番組やソーシャルゲームにも作品を提供している。『書けそうで書けない小学校の漢字』(永岡書店)など著書・編著多数。
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