6月25日、東京都はリンゴ病の流行が警報レベルに達したと発表した。リンゴ病の正式名称は、伝染性紅斑(こうはん)。
おもに6歳以下の小児に見られる流行性の発疹で、両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴほっぺ病」とも呼ばれている。
原因はヒトパルボウイルスB19への感染で、10~20日の潜伏期間のあと、頬全体に赤い発疹が現れ、続いて手や足にも網目状・レース状の発疹が出てくるようになる。発疹は1週間程度で消え、このときにはウイルスの感染力もほぼ消失している。
頬に発疹が出る7~10日前に、微熱が出たり、風邪のような症状が出る。このときに出る咳やくしゃみによって、感染が広がっていく。
患者の多くは6歳以下の小児だが、まれに成人でも感染することがあり、その場合は関節痛・頭痛を訴えることも。関節炎の症状から歩行困難になることもあるが、ほとんどは合併症もなく自然に回復する。
ただし、妊婦が感染すると胎児の異常や流産の恐れもある。とくに妊娠前半期の感染が危険だといわれている。
現在は、リンゴ病を予防するワクチンはない。妊娠中は、患者との接触を避けるようにして、感染を防ぐためにうがい、手洗い、マスクの利用などで予防を。
リンゴ病は4~5年ごとに流行しており、今回は昨年秋からその兆しがあった。
感染症の「警報レベル」は、大きな流行が発生または継続しつつあると疑われるときに発表される。今後、しばらくリンゴ病の流行が続く恐れがあるので、小さな子どもがいる家庭や妊娠中の人は、とくに注意が必要だ。
リンゴ病は、感染症による出席停止を定めた学校保健安全法での明確な取り決めはなく、第3種感染症の「その他の感染症」に分類される。頬に発疹がでて、病名が分かった頃には感染力は弱まってはいるが、保育所や幼稚園、小学校などへの出席については医師に相談を。
編集部注:国立感染症研究所によると、全国およそ3000の小児科などの医療機関から報告されたリンゴ病の患者は先月28日までに4万4728人に上っており、過去10年で3番目に多くなっている。
おもに6歳以下の小児に見られる流行性の発疹で、両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴほっぺ病」とも呼ばれている。
原因はヒトパルボウイルスB19への感染で、10~20日の潜伏期間のあと、頬全体に赤い発疹が現れ、続いて手や足にも網目状・レース状の発疹が出てくるようになる。発疹は1週間程度で消え、このときにはウイルスの感染力もほぼ消失している。
頬に発疹が出る7~10日前に、微熱が出たり、風邪のような症状が出る。このときに出る咳やくしゃみによって、感染が広がっていく。
患者の多くは6歳以下の小児だが、まれに成人でも感染することがあり、その場合は関節痛・頭痛を訴えることも。関節炎の症状から歩行困難になることもあるが、ほとんどは合併症もなく自然に回復する。
ただし、妊婦が感染すると胎児の異常や流産の恐れもある。とくに妊娠前半期の感染が危険だといわれている。
現在は、リンゴ病を予防するワクチンはない。妊娠中は、患者との接触を避けるようにして、感染を防ぐためにうがい、手洗い、マスクの利用などで予防を。
リンゴ病は4~5年ごとに流行しており、今回は昨年秋からその兆しがあった。
感染症の「警報レベル」は、大きな流行が発生または継続しつつあると疑われるときに発表される。今後、しばらくリンゴ病の流行が続く恐れがあるので、小さな子どもがいる家庭や妊娠中の人は、とくに注意が必要だ。
リンゴ病は、感染症による出席停止を定めた学校保健安全法での明確な取り決めはなく、第3種感染症の「その他の感染症」に分類される。頬に発疹がでて、病名が分かった頃には感染力は弱まってはいるが、保育所や幼稚園、小学校などへの出席については医師に相談を。
編集部注:国立感染症研究所によると、全国およそ3000の小児科などの医療機関から報告されたリンゴ病の患者は先月28日までに4万4728人に上っており、過去10年で3番目に多くなっている。