TNJ女子とは、「たいしたことないじゃん女子」を略したもの。飛び抜けた美女というわけではない、どちらかといえば「フツー」なのだが、性格などが抜群によくて周囲に好かれる女子のことだ。文脈によってプラスにもマイナスにも使われる。「フツー」と言いつつ、人づきあいや仕事に対して真摯で、好感度が高い理由は明快なのだが、だからといって「ルックスがよくないのになんで人気があるの?」というやっかみを避けることは難しい。
TNJ女子が大きく取り上げられたのは2年前、2013年9月号の『CanCam』の記事だった。が、そこから「消える」ことなく、現在でも使われる機会が多いようだ。このたぐいの若者ことばにしては珍しい。おそらく、ネーミングとして、いいところを突いているのだろう。自分を「たいしたことない」と客観的評価で捉えられる人間は、欠点を補うべく、自己プロデュース力が高くなる。芸能界では、2015年のAKB48選抜総選挙で1位に返り咲いた指原莉乃(さしはら・りの)が、TNJ女子の象徴的存在といえるだろう。
TNJ女子が大きく取り上げられたのは2年前、2013年9月号の『CanCam』の記事だった。が、そこから「消える」ことなく、現在でも使われる機会が多いようだ。このたぐいの若者ことばにしては珍しい。おそらく、ネーミングとして、いいところを突いているのだろう。自分を「たいしたことない」と客観的評価で捉えられる人間は、欠点を補うべく、自己プロデュース力が高くなる。芸能界では、2015年のAKB48選抜総選挙で1位に返り咲いた指原莉乃(さしはら・りの)が、TNJ女子の象徴的存在といえるだろう。