アメリカ映画が日本で公開されるとき、われわれが作品の「原作」を意識することは基本的にないだろう。だが、製作された国では違う。売れている本を原作として映画が作られるという構図は、ハリウッドでも変わらないのだ。いま、アメリカで一つのムーブメントとして語られているのは、「ヤングアダルト小説原作」の映画化である。
ヤングアダルト小説とはティーンの若者を対象とする小説のジャンルで、児童文学の次に読まれるもの、といったニュアンスだろう。世代的にはラノベ(ライトノベル)の読者層と近い。日本でも図書館などで見かける分類だが、一般書店での存在感は地味なほうだ。しかし、海の向こうではベストセラーも多く、映画界にとってはネタの宝庫として扱われている。
ヤングアダルト小説を映画化した『トワイライト:サーガ』シリーズ(ステファニー・メイヤー原作)や『ハンガー・ゲーム』シリーズ(スーザン・コリンズ原作)は、世界中でヒットを記録した。これらの作品に対して、年輩の評論家がエンターテイメントとしての「軽さ」を指摘することもあるが、そもそも若者にアピールするための映画であり、上の世代は「対象外」になっているところもありそうだ。
このたぐいの映画は、ほかにも『ダイバージェント』『メイズ・ランナー』などが挙げられるが、おおむね数巻にわたる原作通りにシリーズ化され、映画会社にとっては継続的で安定した利益を上げられるところが魅力。この流れはまだまだ続きそうだ。
ヤングアダルト小説とはティーンの若者を対象とする小説のジャンルで、児童文学の次に読まれるもの、といったニュアンスだろう。世代的にはラノベ(ライトノベル)の読者層と近い。日本でも図書館などで見かける分類だが、一般書店での存在感は地味なほうだ。しかし、海の向こうではベストセラーも多く、映画界にとってはネタの宝庫として扱われている。
ヤングアダルト小説を映画化した『トワイライト:サーガ』シリーズ(ステファニー・メイヤー原作)や『ハンガー・ゲーム』シリーズ(スーザン・コリンズ原作)は、世界中でヒットを記録した。これらの作品に対して、年輩の評論家がエンターテイメントとしての「軽さ」を指摘することもあるが、そもそも若者にアピールするための映画であり、上の世代は「対象外」になっているところもありそうだ。
このたぐいの映画は、ほかにも『ダイバージェント』『メイズ・ランナー』などが挙げられるが、おおむね数巻にわたる原作通りにシリーズ化され、映画会社にとっては継続的で安定した利益を上げられるところが魅力。この流れはまだまだ続きそうだ。