ミドリムシは昆虫ではない。藻類の一種で単細胞生物である。体長は0.05~0.1ミリ程度。田んぼや湖沼など淡水系に生息する。鞭毛(べんもう)という器官を使って動くとともに、盛んに光合成を行ない、体内に栄養分を蓄えることができる。その栄養分には脂質が多く含まれ、これをもとにして作ったバイオ燃料が「ミドリムシ燃料」である。
2015年12月、ユーグレナ(じつはミドリムシの学術名,Euglena)というベンチャー企業がこのミドリムシ燃料をジェット機向けに製造する計画を発表した。
同社はまたミドリムシから作ったディーゼル燃料の実用化も進めており、横浜市にジェットおよびディーゼルの燃料を製造する実証プラントを建設する。プラントは2018年前半に稼働し、2020年までに実用化させる計画である。東京五輪が開催される年には同社が製造したミドリムシ由来の燃料で、ジェット旅客機が運航し、トラックやバスなどディーゼル車が走行するわけだ。
ミドリムシ燃料の特長は光合成、すなわち、空気中の二酸化炭素から酸素や有機化合物を作りだすことで環境的に優れていることだ。課題は、将来的に安定して大量に生産できるようにすることだ。また、「原油安」の時代にあって従来の石油燃料と競争できるようにコストダウンも必須だろう。
2015年12月、ユーグレナ(じつはミドリムシの学術名,Euglena)というベンチャー企業がこのミドリムシ燃料をジェット機向けに製造する計画を発表した。
同社はまたミドリムシから作ったディーゼル燃料の実用化も進めており、横浜市にジェットおよびディーゼルの燃料を製造する実証プラントを建設する。プラントは2018年前半に稼働し、2020年までに実用化させる計画である。東京五輪が開催される年には同社が製造したミドリムシ由来の燃料で、ジェット旅客機が運航し、トラックやバスなどディーゼル車が走行するわけだ。
ミドリムシ燃料の特長は光合成、すなわち、空気中の二酸化炭素から酸素や有機化合物を作りだすことで環境的に優れていることだ。課題は、将来的に安定して大量に生産できるようにすることだ。また、「原油安」の時代にあって従来の石油燃料と競争できるようにコストダウンも必須だろう。