暑い日が続いていると、食べ物も目先の変わるようなものが欲しくなる。そんなときにちょっとした満足感が得られるのが「うおそうめん(魚そうめん)」である。鱧(はも)や鱈(たら)、鯛(たい)などの白身魚のすり身に、葛粉や澱粉などを加えて練り、これをところてんのように、細く素麺状に押し出して熱湯に通したものだ。いわゆる細長い蒲鉾のような練り物であり、椀種などとして「だし汁」などをかけて食べる。店によって「魚ぞうめん」や「鱧そうめん」などとも呼ばれている。
「うおそうめん」は京都で一番古い蒲鉾屋、「いづ萬」(東山区)が、明治時代に新しい蒲鉾の一つとして考案したのが最初だといわれている。当時は夏の間に鮮魚として若狭から運んでこられた魚は、生命力に富んだ鱧ぐらいだったとか。この材料をいかして開発された新商品が「うおそうめん」で、現在「いづ萬」では「ハモそうめん」の名称で販売されている。
京都の食材が集まる錦市場やデパ地下の夏の定番商品で、「あれはなに?」と思われた人もいることだろう。普通はやや縮れた姿の白と抹茶の2種類が、「だし汁」と一緒にパック入りで売られている。京都の人は、食べ慣れた店の魚の風味や喉ごしをよく憶えていて、暑い日が続くと、いつもの「うおそうめん」をつるつるしたくなるのである。
「うおそうめん」は京都で一番古い蒲鉾屋、「いづ萬」(東山区)が、明治時代に新しい蒲鉾の一つとして考案したのが最初だといわれている。当時は夏の間に鮮魚として若狭から運んでこられた魚は、生命力に富んだ鱧ぐらいだったとか。この材料をいかして開発された新商品が「うおそうめん」で、現在「いづ萬」では「ハモそうめん」の名称で販売されている。
京都の食材が集まる錦市場やデパ地下の夏の定番商品で、「あれはなに?」と思われた人もいることだろう。普通はやや縮れた姿の白と抹茶の2種類が、「だし汁」と一緒にパック入りで売られている。京都の人は、食べ慣れた店の魚の風味や喉ごしをよく憶えていて、暑い日が続くと、いつもの「うおそうめん」をつるつるしたくなるのである。