80年代に一世を風靡した、髪の根元から毛先までに細いカールをかけたヘアスタイル「ソバージュ」が、今年あたりから「ネオソバージュ」として、また再流行の兆しなんだとか……。

 この「進化したソバージュ」は、はっきりしたウェーブではなく、ゆるふわ感のある仕上がりにするのがポイント。あと、髪の根元にはパーマをかけないので、セミロングでも広がりすぎてしまう心配もないらしい。

 バブル時代は「ソバージュにしたネエチャン=遊び人」といった安直な印象から、軟派男の絶大なる人気を誇った髪型だが、「ネオ」のほうは、そういう“蓮っ葉さ”や“不良っぽさ”があまり感じられないので、どんな女子でも気軽にチャレンジしやすく、「遊び人」判定の材料にはならなさそうだ。

 とくに関西ではパーマのことを「かける」ではなく「あてる」と言うが(地域差ではなく、年代の違いとも言われるが)、80年代のキツイソバージュは「あてる」という雰囲気で、今のゆるふわソバージュは「かける」といった雰囲気なのではなかろうか? ちなみにパンチパーマも絶対に「かける」ではなく「あてる」である。まったくもってどーだっていい話ではあるのだが……(笑)。そういえば、30年ほど前、筆者の友人に「ソバージュは女子のパンチパーマだ!」との名言を吐いたヤツがいた……。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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